2016年10月17日月曜日

UIST が日本にやってくる!

10月16日から19日に東京で UIST こと "ACM User Interface Software and Technology Symposium" が開催されます!

https://uist.acm.org/uist2016/

トレーラー動画はこちら。



新しいユーザーインターフェースを研究している人は世界中にたくさんいて、ものすごく大きな学会もある中、UIST は選考が非常に厳しく、ペーパーが通りにくく、そのかわりとても厳選された発表を見ることができる貴重な機会なんだそうです。(私はUIST以外はあまり行ったことがないのですが)

UIST 2015 に参加したよ!

昨年の UIST はアメリカのシャーロットで開催され、私は初めて参加したのですが、研究者の皆さんが未来のインターフェースのあり方を議論し合う非常に熱い場で、大変ワクワクしました。

去年の発表からいくつか抜粋:

EM-Sense: Touch recognition of uninstrumented, electrical and electromechanical objects

電磁信号を使ったオブジェクト認識 & タッチ認識。



Tomo: Wearable, low-cost electrical impedance tomography for hand gesture recognition

電気インピーダンストモグラフィーを使ったジェスチャー認識。



Impacto: Simulating physical impact by combining tactile simulation with electrical muscle stimulation

今後のバーチャルリアリティに必要になってくるインパクトをシミュレーションするデバイス。



大きなカンファレンス(CHIとか)だと同時進行10本とかのセッションが走っていて、会場も大きくて移動にも時間がかかるそうなのですが、UISTは同時進行のセッションはたった2つ。また、セッションの間のコーヒーブレイクやランチタイムも非常に長く取られていて、単に「セッションを聞く」だけではなく、参加者間のコミュニケーションやコラボレーションが始まるように設計されているように感じます。


Project Soli チームで UIST 2016 のスポンサーをするよ!

今年の UIST の co-chair である暦本先生からスポンサーしませんかとのお誘いを頂き、今年は Project Soli チームとしてスポンサーさせていただくことになりました。我々も未来のインターフェースの開発に向けた、ワクワクするテクノロジーを UIST コミュニティの皆さんと一緒に作っていきたいと思っているからです :) なお、Google VR チームもぜひスポンサーしたいということで、Google VR / Google ATAP の共同スポンサーという形になりました。

Project Soli では、60GHz のレーダーを使った非常に小さなセンサーを作っています。音声入力やタッチ入力など、様々な入力方法が世の中に存在していますが、ジェスチャーを使った入力方法を模索しています。



2015年の Google I/O で発表し、2016 年の Google I/O では Soli を使ったスピーカーやスマートウォッチのプロトタイプをお見せしました。



また、2015年には Soli Alpha DevKit として開発者向けのキットを提供し、世界中の開発者の皆さんが様々な形での開発を行ってくださっています。日本でも何人かの優秀な開発者の皆さんに参加していただいており、昨年は東京で Soli Alpha Developers Meetup も開催しました :) また、世界中からマウンテンビューに集まってもらい、 Soli Alpha Developers Workshop も開催したのですが、日本からの参加者もおられました。

Soli Alpha DevKit を使った作品のショーケース動画:



Soli Alpha Developers Workshop の様子:

Soli Developers Workshop

UIST 2016 でも、実際に Soli の技術を体験できるデモコーナーや Soli BoF lunch を行う予定です。

また、嬉しいことに今年の発表のうち、2本がなんと Soli を使ったペーパーです!

一つはチューリッヒの大学 ETH のチームによる、Soli を使ったジェスチャー認識についての発表。

Interacting with Soli: Exploring Fine-Grained Dynamic Gesture Recognition in the Radio-Frequency Spectrum


もう一つはスコットランドの University of St. Andrews チームによる、Soli を使ったオブジェクト認識についての発表。

RadarCat: Radar Categorization for Input & Interaction


楽しみ!


UIST 2016 での日本チームの活躍に期待!

去年の UIST では、日本からの参加者も非常に多かったのですが、残念なことに日本の団体・大学・企業のペーパーは全て落ちてしまっていたのだそうです。(海外のチームのメンバーとして日本人が入っているケースはありました)。

日本にはユーザーインターフェースの研究に力を入れている方がたくさんいるのに、悔しいじゃないですか!!と思っていたら。今年はたくさんの日本チームのペーパーが通っています。Yay!


UIST 2015 シャーロットの思い出

去年のUIST はアメリカのシャーロットで行われました。私はよく知らなかったのですが、NASCAR の聖地として有名らしい。UIST のパーティは NASCAR Hall of Fame 開催されました。短い滞在でしたが、シャーロット「らしさ」が感じられて、とてもよかった。

UIST2016でも世界中から集まる皆さんに、日本の「和」のテイストやおもてなしの心、美味しくて健康的な日本の食、そして東京の素晴らしさ、テクノロジーへの愛が伝わるといいなと思いました。

201511 UIST

なお、シャーロットでは御存知の通り今年の 9 月下旬に黒人の市民が警官に殺されたことをきっかけに抗議活動が始まり、非常事態宣言が発令されました。写真や動画を見ながら、あれはひょっとして去年自分が通ったあそこだろうか。。。と思いながら心を痛めていました。つい去年普通に歩いていた場所なのに。平和に戻りますように。

去年のシャーロットでの UIST の写真をいくつか発見。
あっというまの一年だったなあ。

201511 UIST

201511 UIST

201511 UIST


おまけ

ところでなんで "A Hard Day's Night" は邦題「ビートルズがやって来るヤァ!ヤァ!ヤァ!」とかになっちゃったんでしょうね。謎すぎる。

Disclaimer このブログは山崎富美の個人的なものです。ここで述べられていることは私の個人的な意見に基づくものであり、私の雇用者には一切の関係はありません。