2014年4月20日日曜日

Ingress が石巻にやってくる!

皆さんは Ingress をご存知でしょうか。現在は Android 向けに Google の Niantic Labs が提供しているオンラインゲームです。ちなみにチームを率いているのは Google Earth を作ったことでも有名な John Hanke。ちなみにこの  John も石巻に来ることになりました!

Ingress とは

公式サイト: https://www.ingress.com/


ローンチした時のプロモ動画がこちら。(CCで日本語を選ぶと日本語の翻訳が出ます)



普通は「オンラインゲーム」というと家に引きこもってスクリーンを前にして遊ぶものですが、Ingress は現実世界を舞台にし、物理的に動かないと遊べない、AR を使ったバーチャル & リアル陣取りゲームです。緑の Enlightened チームと青の Resistance チームに別れて戦います。

現実世界を舞台にしているとはどういうことかというと、Ingress を立ち上げた状態で銅像や歴史的建造物など、Ingress に登録された場所に近づくとそこには portal と呼ばれる物が立っています。例えば東京タワーとか、浅草寺とか、色々な物が portal として登録されています。自分で portal を登録すべく申し込みをすることもできます。

その portal に近づいて hack するとアイテムを入手することができ、portal に resonator (共鳴装置)を deploy (設置)することで自軍の勢力にすることができます。敵の portal の場合は xmp burster と呼ばれる武器で敵の resonator を破壊し、自軍の勢力にします。

自軍の portal の portal key (鍵)を入手し、2 つの portal をリンクでつないでいき、更に 3 つの portal で三角形を作るとその三角形のエリアが自軍の control field (陣地)になります。この control field の中にどれだけ人が集まる場所なのかによって Mind Unit (スコア)が変わります。世界中のスコアが常にリアルタイムで計算されているので、例えば北京全てが緑に変わったときなどはものすごいスコアに影響がでました。こうして、世界中で Ingress の agent (プレイヤー)達が物理的に動きながら戦っているのが Ingress というゲームです。(毎日歩きすぎて 10 キロ痩せましたという人もいました。ダイエットにも最適!)

What is Ingress? という動画。




Ingress Meetup @Ishinomaki

さて、この Ingress が 5 月に石巻に公式でやってきます!じゃじゃん。

公式イベントはこちら:
#Interitus XM Anomaly Primary Site: Ishinomaki


実は日本に住んでいた頃から私は Ingress の agent だったのですが、2013 年にボランティアで釜石に行く時に事前に地図を見てみたところ、釜石には一つも portal がなかったんですね。ボランティアの時にはゲームをしている暇はないのでその時はなんとも思わなかったのですが、東京に帰る途中でふと考えました。Ingress の agent 達は世界中を旅しながらプレイをしている。東日本大震災の被災地は、2013 年の時点では風化を止めたい、経済を復活させたい、人に来てほしいという課題を抱えている。じゃあ Ingress をきっかけに人が東北に来るような施策を打ったらどうだろうと。

ちょうど同僚の川島さんが Ingress チームに異動が決まったので、アイディアだけ投げつけたら、川島さんや根来さんが実際に企画を立ててツアーパッケージも作って素晴らしい企画を作っていた。。。のでこれはアメリカから旅してでも参加せねばならないだろうと必死で飛行機の予約を取っているというのが現状です :)

Ingress を通じてキオクをたどる

皆さんご存知の通り、東日本大震災で石巻は甚大な被害を受けました。そんな被災地を皆さんに足を運んで頂き、現状を知って頂きたいというのがひとつ。多くのネットサービスやオンラインゲームはスクリーンがあれば見ることができますが、Ingress は実際にその場所に物理的に行かないといけないというのが特徴の一つです。足を運ぶことで、今まで行く予定がなかった場所に足を運んでみることになる。普段と違う道を通ってみることで、今まで気付かなかった町の素晴らしさに気づくことができる。物理的に人と会って、協力しながらゲームをすることができる。Ingress は大人数で協力しあいながら戦略を立て、一緒に大規模なミッションを達成していくのが面白さの一つです。

今回の石巻のイベントでは、Ingress を通じて、現状の復興はどうなっているのか、昔はどんな場所だったのかに思いを馳せながらゲームをすることになります。みんなで今の石巻を見て、町の素晴らしさを再発見しましょう。コミュニケーションも Ingress の大事なエッセンスです。今回は、石巻の地元の皆さんにもご協力頂き、お話を伺う機会も作ります。



石巻側で現地のコーディネートをしてくださっている豪太さんからのコメント
皆様はじめまして。今回現地石巻でコーディネイトなどお手伝いさせていただく松村豪太と申します。 僕は石巻生まれ石巻育ち、3.11 当日も津波の上で一晩を過ごしておりました。震災後出会ったまちの内外の仲間と ISHINOMAKI2.0 というチームを立ち上げ、震災前よりバージョンアップした面白いまちをつくるために活動しています。 http://ishinomaki2.com/  
今回 Ingress Meetup in Ishinomaki が開催されること、3 年目を経過した被災地を盛り上げるためにとても意義のある試みだと喜んでいます。僕自身多くのボランティアの皆様のおかげで今こうしていられていますが、これから真の意味で復興するには、単純に「楽しむ」ために石巻に訪れていただくこと、自然・食材・人といったこの街の魅力に触れていただくことが大切です。  
体を動かし、人と出会い、見えなかったものが見えてくる ”ingress” という画期的なゲームを通じて石巻を知っていただければ、そして、こうした試みを他の被災地にも広げていけたらと考えております。  
さらに今回は特別な試みとして、震災により失われた光景をポータルに設定することも準備しています。 大切な記憶を、ingress を通じて忘れないように繋ぎ、伝える。 ゲームを楽しみ広げることが復興の後押しになりますので、ぜひご参加ください!

Ingress のストーリーが石巻で変わる

Ingress では、世界中で agent 達が様々な活動をしているため、そうした活動を紹介するために毎週公式に Ingress Report と呼ばれる動画が公開されています。先週の木曜日の Ingress report episode #54 で、石巻に Klue というメインキャラクターが来ることが公開されました。





Ingress は実は単なる陣取り合戦ゲームではなく、壮大なストーリーがあります。謎に満ち満ちていて難解なのでここで書くのは避けますが、Klue とはその Ingress のストーリーの鍵を握る重要なキャラクターです。

ちなみにアメリカ国外に Klue が出るのは初めて。いかにこの石巻イベントが特別かおわかり頂けるかと。。。


なお、今までのストーリーを知りたい方は下記の Ingress 一周年記念動画をご覧ください。

英語が苦手な方は +Haruko Ishikawa による力作!翻訳をご覧ください。
https://docs.google.com/a/google.com/file/d/0B2fF6PSqdq-WNUNEWE52WlRGWDQ/edit





JTB パッケージツアー

JTB さんが Google が中心となり推進している「イノベーション東北」の一環としてツアーを組んでくださっています。イノベーション東北とは 、東日本大震災の被災地支援のためのプロジェクト群で、インターネットを通じて企業や個人が力を結集し、東北のビジネスやコミュニティの復興を加速させることを目的としています。よって、この JTB さんのパッケージツアーも採算度外視で提供してくださっているらしいです。(往復の新幹線指定席が普通は2万円かかるところを4千円オフの 1 万 6 千円で提供とか)

【イベント情報 5/10・5/11 @ 石巻 】新スタイルの地域交流イベント Ingress Meetup に参加しよう! Join the Ingress Meetup in Ishinomaki, Tohoku on May 10th and 11th

お申込み
東京発着の申し込み:34,000円
仙台発着の申し込み:18,000円
4 月 26 日(土)が締め切りです。

新幹線からホテルからバスから懇親会から特製グッズから観光ツアーからぜーんぶコミコミでこのお値段。特製グッズは特製 T シャツ(石巻の地元企業さんに製作をお願いしています)、特製コミック(非売品)、特製グッズ(非売品)など盛りだくさん。


そして agent の皆さん、インベントリが毎日でパンパンで困ってませんか?私は毎日大量にアイテムを捨てたりリサイクルしたりしています。そんなあなたに朗報です。ツアーパッケージにカプセルが入ってます!なんてことだ。


ちなみに Tシャツのデザインはこちら。石巻の地元デザイナーによるデザインで、地元企業による製作です。



そしてやっぱり、Keyhole を作り、Google Earth を作り、Ingress を作り、Field Trip を作り。。。。と様々なサービスを世に送り出してきたシリアルアントレプレナー John Hanke と一緒に楽しいツアーができるというのも魅力です :D

申し込みはまだまだ募集中なのでぜひ参加して頂きたいのですが、さっそく海外から JTB さんに「Ishinomaki に行きたい」と問い合わせが入っているそうで、急遽 Google Form で英語版の申込書を作ってもらいました。日本語ができない方で来たいと言っている人がいるという情報をキャッチした方は、ぜひ下記をご案内ください。

英語版ツアー申し込み

なお、既に 4 人も海外からの申し込みが。Ingress がなかったらこれらの方が石巻に行くことはなかったかもしれません。こうやって色々なことをきっかけに人が動き、集まり、知り合い、助け合い、素晴らしい世の中になっていけばと思います。

Ingress を始めてみる

Google Play でのダウンロードはこちらから。
https://play.google.com/store/apps/details?id=com.nianticproject.ingress

The Beginner's Guide | AGENT INTEL という初心者向けのチュートリアル動画が下記。(CCで日本語を選ぶと日本語の翻訳が出ます)



コミュニティに入ってみる

Ingress のコミュニティは世界中にたくさんあります。日本にも非常にたくさんあるので、自分の地元の、自分の faction (陣営- Resistance か Enlightened か)のコミュニティを探してみてください。日本国内の大きいコミュニティはこちら:
Japan Ingress Players(unofficial)
Ingress Resistance Japan
Ingress Enlightened Japan


Disclaimer このブログは山崎富美の個人的なものです。ここで述べられていることは私の個人的な意見に基づくものであり、私の雇用者には一切の関係はありません。