2012年5月4日金曜日

ヨーロッパの失業率

Financial Times が公開した、ヨーロッパの失業率マップ。スペインは 24.1%、ギリシャが21.7%、つまり国民の4人に1人〜5人に1人は失業者ということ。



Guardian が公開した、ヨーロッパの失業率の推移のグラフ。スペインは去年から既に 20% を超えていたのに対し、ギリシャはこの1年で 14.1% から 21%に。
"Youth unemployment passes 50pc in Spain and Greece"


上記記事にも書かれているけれど、よりひどいのは若者層の失業率で、スペインとギリシャでは 50% を超えている。(※要注意

Business Insider より:
"We've Seen This Unemployment Chart Literally Cause People's Jaws To Drop"
驚愕の、ヨーロッパ若年層の失業率グラフ。



5/4 追記:なお、上記調査を行った Eurostat のデータと解説をよく読むと、彼らの定義する若年層の失業率には、15-24歳の「学生」も含まれるため、日本で言う「失業率」とは定義が異なることがわかります。
Youth unemployment rates are generally much higher than unemployment rates for all ages. High youth unemployment rates do reflect the difficulties faced by young people in finding jobs. However, this does not necessarily mean that the group of unemployed persons aged between 15 and 24 is large because many young people are studying full-time and are therefore neither working nor looking for a job (so they are not part of the labour force which is used as the denominator for calculating the unemployment rate). For this reason, youth unemployment ratios are calculated as well, according to a somewhat different concept: the unemployment ratio calculates the share of unemployed for the whole population. Table 1 shows that youth unemployment ratios in the EU are much lower than youth unemployment rates; they have however also risen since 2008 due to the effects of the recent crisis on the labour market.

スペインの National Statistics Institute (統計局)が出した報告書によると、この傾向が続くようであれば、この先10 年で50万人のスペイン人が国を離れ、海外で職探しをしなければならなくなると予測されている。
"Spain sees exodus as crisis deepens"

上記の通り、若者はより事態が深刻だ。そして Financial Times の今日の記事:
"Spanish youth urged to seek work abroad"

記事冒頭に紹介されている若者は、数ヶ月にわたる求職活動の末、マドリッドで仕事を見つけたが、フルタイムで働いても給与は月額たったの €300。家賃を払ったら何も残らない。(ワーキングプア。。。)

同記事によると、従来の従業員をクビにするコストが高いため、企業側には従業員を若者に「入れ替え」するインセンティブは働かないという。スペインの労働者は「1/3が temporary employment (臨時雇用)」だそうで、若者たちは“junk contracts”(ジャンク契約)に甘んじるしかない。そんな事態を打開するため、スペインでは労働法の改革を行い、従業員を解雇する場合の保障金額を下げ、企業がスペインの若者に正規雇用の道を開きやすいようにしようとしているが、これには時間もかかる。食べていくためには、海外を目指す若者も増えるだろう。英語の勉強をする学生も増えてきたそうだ。

Navarra 大学のIESE ビジネススクールの Ramón Pin 教授は、「若者の海外流出は短期的には痛いが、世界中からスキルと知識をもって帰って来てくれる。長期的にはよいことだと思う」と語る。帰って来てくれればいいけど。。。

Disclaimer このブログは山崎富美の個人的なものです。ここで述べられていることは私の個人的な意見に基づくものであり、私の雇用者には一切の関係はありません。