2012年4月23日月曜日

International Space App Challenge (NASA Hackathon) #spaceapps_tokyo

4/21 と 4/22 は、NASAが呼びかけて世界中で 111 個の組織の協力のもと、17 カ国の 25 都市で、2,083 人が同日(時差があるので少しずつズレつつw)に開催していた International Space App Challenge に参加しました。48時間のハッカソンの結果、71個のチャレンジに対して 100 個のソリューションが提供されました。

 

SoftwareOpen HardwareCitizen Science、そして Data visualization の4つのカテゴリーでサービスやアプリを開発。


また、今回は Open Government の一環ということで、「テクノロジーを使って問題解決をする」ということがルールの一つ。よって、「こういう問題があって、今回のプロジェクトではその問題を解決したんです」ということが言えることが重要なんです。

こちらの Welcome メッセージは、NASA から世界中の参加者に呼びかけたもの。

   

2日間のハッカソンの末、受賞作品が決まりました。期限までに Global にプロジェクトをサブミットしていたチームのうち、上位2組が Global での決勝戦に日本代表として残ることができます。

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1位:CO-CUPOLA 
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子供たちが宇宙を身近に感じられなくなっているという問題を解決するためのプロジェクト。子供たちが ISS (国際宇宙ステーション)の中から地球を見るのと似た体験をすることができます。

NASA Hackathon



寝っ転がると、あたかも ISS (国際宇宙ステーション)のキューポラ(観測用モジュール)から地球を見ているような感覚になります。これは、多分動画を見ても写真を見てもわからないと思うので、ぜひ作って体験してみてください。パソコンとプロジェクターと天井があれば実現できます :)

NASA hackathon

こんな感じで地球が見えます。今 ISS がどこにいるのかは、右側のマップで表示されています。懇親会の時間にも、「お花見じゃなくて地球見」する人続出 :)

NASA hackathon

コ・キューポラのウェブサイト

コ・キューポラの使い方

一位の賞品は、天体望遠鏡「ポルタ2 A80Mf」と Github Silver plan1年分。一位のプレゼンターは、なんと元宇宙飛行士の山崎直子さんです :D

NASA Hackathon

github Facebook site

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2 位:LinkAStar (日本代表
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東京のような都会では、なかなか星が見えず、山に行かないと天体観測ができない。このままでは宇宙への関心が低下してしまうという問題を解決するため、人々が感じる夜空へのたくさんの思いを共有するためのサービスを作りました。



宇宙版 FourSquare。みんなで星に対してチェックイン・コメントをし、その星への思いを共有することができるサービスです。(例のコメントに「今空の中で一番きれいですよ」って書いてあるw)

NASA Hackathon

NASA Hackathon

NASA Hackathon

既にプロモーションビデオができています :)



二位の賞品は、「盃・黒朧月二客セット」アポロが持ち帰った月の土「レゴリス」と同じ成分比率で作られた土を材料にした陶芸「月焼き」なんだそうです。それと、Github Bronze plan1年分。

NASA Hackathon

Piratepad  github PromoVideo

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3 位:Artistic Data Materialization日本代表
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「宇宙を身近に感じるために」までは同じですが、宇宙に関するデータを使ってアクセサリーや日用品をモデリングし、3Dプリンターを使って実際に製作するというプロジェクト。このチーム(FabLab の方が多かった)のおかげで、世界中のどこよりも、持ち込み機材が多かったかもしれません。



例えば、これは天体の座標データを元に作られたリングとブレスレット。

NASA Hackathon

今回開発したアプリにより、色々な天体座標からモデルデータを作る。

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色々な形状のアクセサリーができる。

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色々な機材。こちらは3Dプリンター。

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アルミを加工するための CNC フライス。

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三位の賞品は、スターウォーズの R2-D2 の形のプラネタリウム、「ホームスターR2-D2」。それと、Github Bronze plan 6ヶ月分。

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Project Page Piratepad  github  Presentation

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JAXA賞:CONNECT - Magnetic Field Line connect Our Life
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惜しくも上位3チームは逃してしまったものの、JAXAさんの特別賞を受賞したのが磁力線アプリチーム。地球上に無数にある磁力線をもっと身近に感じ、磁力線の向こう側とつながるサービス。



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大阪の磁力線の反対側はオーストラリア。「大阪のおばちゃんと、オーストラリアのイケメンがつながるかもしれない」(笑)

NASA Hackathon
そして JAXA 賞の賞品が美しすぎる件。クリスタルに「きぼう」が入っています。


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 Piratepad  github website

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プロジェクトリスト
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CO-CUPOLA github Facebook Video
LinkAStar Piratepad  github PromoVideo Video
Artistic Data Materialization Project Page Piratepad  github  Presentation Video
CONNECT - Magnetic Field Line connect Our Life  Piratepad  github website Presentation Video blog
A View from Space: Piratepad  github  MainSite Video
Our Sphere: Piratepad  github  Main site Video
Crater API: Video
Itokawa Walker Piratepad  github Video
AstroWalk github Android Client Viewer Video
Image To Degree github Piratepad Video
GeoJackass MainSite Facebook  github Piratepad Video
Galaxy Sexy Piratepad  github Presentation Video
Space Timeline Piratepad  github Video

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他の国とのコミュニケーション
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この世界同時多発ハッカソンを実現するため、世界中のオーガナイザー同士、参加者同士で、e-mail、Skype、Ustream、Facebook、Twitter、YouTube、IRC、Google Docs、PiratePad(東京会場のPirate Pad)、github、Flickr、ブログなどを駆使してつながり、教えあい、協力しあいながらプロジェクトを進めてきました。

Google+ Hangout On Air も実施しました。なんと、宇宙飛行士の Ron Garan さん も参加!東京もナイロビも、サンフランシスコもメルボルンもみんなで参加してチャットしました :)

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ハングアウト中にナイロビから「サンフランシスコのプロジェクトの一つがうちのと同じなんだよ」という話が出て、じゃあそれらのプロジェクトの人達を両方連れてきちゃおうということになり、ディスカッションが始まりました。そんな中で、同じ所や補完できるところなどが明らかになり、やっぱりビデオチャットは便利じゃのうと思いました。

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進捗報告会の動画
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1日目の夕方の進捗報告会の動画



2日目の朝の進捗報告会の動画




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その他 :)
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NASAからワッペンとかシールとかポスターとかを大量に頂きました!

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Tシャツ作りました!

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ヘッドマウントディスプレイを持ってきちゃう人が複数いるのもこの集団ならでは :P

Tokyo Space Apps

そして脳波も使ってハックしちゃう人が複数いるのもこの集団ならでは :P

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スポンサーのカゴメさんから頂いた宇宙食の飲むゼリー(業務用)。

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ドキドキしてあけてみると、野菜生活だった!

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「どこが宇宙なのか」という謎が解けた!ゼリーにマジックテープがついていて、くっつけておけば宇宙空間でも浮遊して行かないようになっている!

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蓋にマジックテープがついていて、くっつけておけば宇宙空間でも浮遊して行かないようになっている!

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私が持っていった宇宙アイスクリームサンドイッチ。

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食べるのすっかり忘れてた!Σ(゚д゚lll)

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イトカワをイヤリングにしてみたり

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してみなかったり

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。。。っていうか、みんなのイトカワへの愛をひしひしと感じた数日でしたね。イトカワペンダントももちろん。

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イトカワの大きさを実感したい!イトカワの上を、歩きたい!という欲求に答える、ITOKAWA Walker。しかも2日しかないのに iPhoneアプリ、Androidアプリ、Windows+Kinectの3つのネイティブアプリを同時進行で開発するっていう漢な開発。



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ちなみにこのチームの写真を撮りに行ったら、まるでリポDの写真を撮りに行ったような感じになってしまいました。チーム名も「チームリポD」。。。

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完全に話題をかっさらってしまったスペースシャトル寿司!

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そしてこうなる。(当然です。。。)

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デザートのケーキが、なんとはやぶさ。すごい!!

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JAXAクラブの「宇宙実験室」の「モジャモジャはかせ」と「ボサボサはかせ」が会場に!

NASA Hackathon

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よい子のみんなにはナイショですが、この「ボサボサはかせ」は実は"A View from Space"チームのリーダーの柏井さんの仮の姿だったのです!

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そして柏井さんといえば、GoogleSatTrackを作って、それがまさかの NASA のミッションコントロールセンターで使われて、それをブログに書いて日本中を感動の渦に巻き込んだ人物。こっちもすごかった。そんな人と一緒にハッカソンできるって素晴らしい。彼の作ったライブラリを他のチームがいっぱい使っていました。


Android とパソコンを連携させてヘッドマウントディスプレイで表示してみたり、膝の曲げセンサーをつけて、Google Moonを使って月の上を歩けるようにしたり。

NASA Hackathon

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NASA のクレーターのデータが使いにくいので、クレーターのデータの API を作って、みんなが使いやすいようにして、自分もアプリを作ろうと。で、作られたのが、好きなクレーターを選んでいくと、あなたにぴったりなクレーターを表示してくれる、クレーターの hot or not とか、クレーターについてのクイズとか、無意味に UI が美しすぎる、クレーターと戯れるための iPhoneアプリとか。クレーターの写真を加工してくれるクレーター版のInstagramとか。月のクレーターの緯度経度の位置を「地球だったら同じ緯度経度はどこにあたるのか」を元に表示してくれる Android アプリとか。クレーターの名前から、イメージに合う音楽を YouTubeから探してきてくれるとか、鬼のように開発しまくり、そして何一つ役に立たないところが面白かった Crater API チーム(笑)。



ネタといえば、完全にネタだったはずの宇宙の画像と脳波をつなげるシステム  Galaxy Sexy の怪しいスライドが公式ブログに掲載されてしまった件 (^^;;;;;


夜通しハックして、朝を迎えると、椅子から落ちずに寝るためのハックも発明されていた。「今回のハッカソンは開発というよりスポーツだった。」というツイートがされるほど、今回のハッカソンは体育会系でした(笑)

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でも、そんな皆さんのがんばりのおかげで、審査員の先生方もとても楽しそうでした :)
今回の審査員は元JAXA宇宙飛行士の山崎直子さん、JAXA 広報部長の寺田弘慈さん、東京大学 空間情報科学研究センター前センター長の柴崎 亮介教授、慶應義塾大学大学院 システムデザイン・マネジメント研究科の神武直彦准教授、日本科学未来館 プランナー/展示デザイナーの今泉真緒さんの5人です。

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新造語「人間ルンバ」(意味:懇親会の後の床は汚いのでみんなで拾って綺麗にしようね♪)

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Disclaimer このブログは山崎富美の個人的なものです。ここで述べられていることは私の個人的な意見に基づくものであり、私の雇用者には一切の関係はありません。