2012年2月24日金曜日

7月に開催した Hack for Japan in 遠野 #hack4jp


先のブログ記事では、Hack For Japan in 遠野の前日の沿岸部の視察について書きました。

この記事では、Hack For Japan in 遠野のイベント自体について書いていこうと思います。

会場の遠野まごころネット自体については下記にも以前書きました。

実は、私はこのイベントを始める前、集客をとても心配していました。岩手にエンジニアはどれくらいいるのか。エンジニアではなくてもみんなに来て欲しいというメッセージは伝えたけれど、"Hack"と名前がついたイベントに、一般の人達は来てくれるのか。ITの力を信じてくれる人が、どれだけいるのか。そして彼らは果たして遠野まで、来てくれるのか。

岩切さんには、「まずはみんなに声をかけてみて、5 人集まりそうなめどがついたら、開催しましょう」とお伝えしていました。はるばる東京から関さんや岩切さん、私がスタッフとして駆けつけて、来場者の方が少ないようだとイベントとして成立しがたい。岩切さんが、たくさんの人に声をかけてくれました。更に、岩手県庁が、たくさんの地元IT企業に声をかけ、ツイートしてくれました。「7/23~24に岩手県遠野市で、復興支援アプリケーション開発の為のオフラインミーティング「Hack For Japan」が開催されます。スケジュール、参加申し込みは専用サイトからお願いします。 」 遠野まごころネットもチラシをおいてくれ、あちこちに告知が行われ、たくさんの人が集まりました。

HackForJapan遠野

会場である遠野まごころネットの会議室は、25人が定員。ATNDも25人で閉めきりました。そしてイベント開始30分前、既に半分ぐらいの人が集まっており、開始10分前には全員が揃って、座っていました。「登録してないんですけど、いいですか?」という人々も来て、アイディアソンは32人(対申し込み参加率152%)、ハッカソンには21人(対申し込み参加率131%)が集まりました。

HackForJapan遠野

参加者がどこからいらしたのか聞いてみたところ、釜石・宮古・盛岡・花巻・北上・一ノ関・遠野・秋田・東京・神奈川。。。と色々なところから来てくださっていました。中には「東北にはエンジニアが少なく、今までは一人ハッカソンみたいなことをやってきました。参加できて嬉しい」という方も。

参加者の中には、ご家族をなくされた方もおられました。毎日ボランティアをやっておられる方も。そんな様々な方の、生の声を伺うことができ、それらの要望に基づき、実際にハッカソンを行うことができたのは今までにない経験でした。

なお、遠野まごころネットにはたくさんのボランティアの心得が貼られていました。こちらでも共有しておきます。

HackForJapan遠野

HackForJapan遠野

遠野まごころネットがある遠野の風景。沿岸部は津波にやられているので、少し離れているため津波はまぬがれたものの通える程度に沿岸部に近い遠野がボランティアのハブになっています。ここには全国からたくさんのボランティアの人達が集まり、朝はやくから沿岸部にでかけていき、沿岸部各地でボランティアをして、夕方ここに帰ってきます。

HackForJapan遠野

HackForJapan遠野

HackForJapan遠野

イベントに必要な物は場所と人。あとは後からついてくる。。。と私は思っています。今回のイベントもみんなが集まり、持ち寄り、手作りで作り上げました。

HackForJapan遠野

HackForJapan遠野

一日目。まずは、ITに対する要望を聞かせてください、とお願いしました。いつもはエンジニアの方中心で行うため、実現可能性や自分が作るということを考えた物が出てくるような気がするけれど、今回はエンジニアではない方も多数。そんな皆さんが「困っていること」、「解決したいと思っていること」をどんどん挙げて頂きました。実はこの日、スタッフの関さんと私は一応最悪の事態も想定していました。全然アイディアが出てこない場合はどうしようか。たくさん出すぎて収拾がつかない場合はどうしようか。実現できそうもないことばかりが挙げられていったらどうしようか。

HackForJapan遠野

アイディア出しを始めたら、みんなの手がどんどん上がっていきました。何かをやりたいことがある、あるいは自分ではできないけれどなんとか解決してほしいことがある。そんな人ばかりが集まった部屋でした。

HackForJapan遠野

ホワイトボードを埋め尽くすほどのアイディアが出されました。

HackForJapan遠野

2日間で全部を実現することは不可能です。ホワイトボードをだいたい埋め尽くした時点でだいぶみんなが収まってきて、アイディアの絞り込みにとりかかりました。

HackForJapan遠野

ホワイトボードから Google Docs にプロジェクトリストを移行。参加したいプロジェクトに自分の名前を加え、チームを作っていきます。

HackForJapan遠野

●写真プロジェクト Photrack.jp

被災地の写真や動画をアップできるか。被災地について、語れるか。

岩手県内のとある大学で教えている方が、授業中に沿岸部についてふれたところ、学生さんからメールが届いたそうです。「私の実家は沿岸部にありました。授業で沿岸部について触れる必要が、どこにあるのですか?」震災や津波について授業で言及することを禁止している大学もあるといいます。

私は今回、沿岸部も訪れたため、それらの写真も動画も撮影しました。公開すべきか、迷いました。見たくない人は、多分いる。現地に行けない人は、見たい。。。というか見るべきだと思う。(行った方が百倍いいけど)迷ったときは、地元の人のアドバイスに従うことにしています。まごころネットの多田さんは、公開すべきだとおっしゃいました。「風化させないことが重要なんです。公開して、発信すべきです。」

被災地に「行ける」人は幸せなのだと思います。時間がなくて、お金がなくて、小さな子供がいて、仕事が忙しくて。。。色々な理由で被災地に行けない人はたくさんいます。東京でお会いした人で、「こんな事態になっているのに被災地に行って何かしない人はおかしい」と言っている人が以前いて、びっくりしたことがあります。確かに日本中の人が被災地のために何かしたいと思ったと思うけれど、行ける人ばかりではない。自分の家で、会社で、きちんと仕事を成功させ、日本の経済をちゃんと回し、自分の家庭をきちんと守ることも大事な「日本の復興支援」。

被災地では、色々なことが異なります。「普通はご遺体が見つかったら、悲しむでしょう。沿岸部では、ご遺体が見つかると拍手して喜ぶんです。よかったねって。ちゃんとお葬式をあげられるから。」多くの方が、流されて遺体が見つからない。遺体が見つからないと、お葬式があげられない。生きているかもしれない、というわずかな希望にかけるしかない。津波に流しつくされ、そして火事で焼け野原となった、街で。

家族を亡くされた方は、思い出の品はすべて流されたり焼けたりしてしまっています。遺品がない。ボランティアが写真を見つけてくれると、その写真が心の拠り所になるといいます。

写真は発見されたときは泥だらけです。流されていて、見つかった場所が元々あった場所とは限らない。持ち主もわからない。ボランティアの人達は、泥を落とし、デジカメで撮影しておき(洗浄でインクが落ちてしまう場合があるから)、洗浄して干してスキャンし、アルバムに入れ、関係者を探す。被災地に埋まっているそうした写真は、数百万枚にのぼると言われています。我々が訪れたまごころネットの倉庫では、多くのボランティアの人が「写真班」として上記作業にあたっており、我々も現場を見学させていただくことができました。


写真は塩水にもう4ヶ月も浸かっているので、インクが浮いてぐちゃぐちゃになる寸前の物もある。もう、4ヶ月もたってしまっている。急ピッチで修復作業が続けられています。

HackForJapan遠野

HackForJapan遠野

ボランティアはずっと同じ人が居続けることができるわけではありません。たくさんの人が、来ては作業をして去り、来ては作業をして去っていきます。

遠野まごころネットでの写真修復

写真は、発見されると写真の裏に番号が書き付けられます。「20か36」のように。「20か」がアルバム番号になっており、「20か36」がアルバムのページ番号。個別の写真は「20か36a」「20か36b」という形で、番号がふられていく。作業をする人が多いということは、この番号が間違われたり混乱したりすることが起きる。混乱する。これは一例ですが、突貫で行っているこの写真修復作業を、きちんと工程管理できる方法がないと、混乱してしまうケースが発生します。

困ったまごころネットの写真班のボランティアの方が Hack For Japanの会場にいらっしゃって、プロジェクトを提案し、立ち上げました。それが「Photrackjpチーム」。

HackForJapan遠野

プロジェクトページはこちら。
http://code.google.com/p/photrackjp/

Hack For Japan in 遠野

修復スピード、ファイルのトレーサビリティ、担当者の引継ぎなどの問題点を解決する為にTracを利用して管理を行うことを検討を進めていました。

●ハマナス先生プロジェクト 〜花だってつらい。がんばろう東北の花〜

瓦礫と、広大な荒地。というのが津波から4ヶ月たった沿岸部の一部の街の、「現状」でした。もちろん、釜石のように街がきちんと残っているところもありますが、壊滅的な街もあります。

大地は津波で海水になめられてしまっているため、塩が残り、作物ができにくくなっています。そのまま畑を作り直すのは、恐らく困難です。

そんな中、瓦礫の間から雑草がずんずんと生え始めています。自然は、強い。当時でも、もう4ヶ月もたっている。「あの雑草を見ると、涙が出てくる」と釜石ご出身の岩切さんは語っていました。

そんな沿岸部の視察を行った翌日に、Hack For Japanは開催されました。参加者の方の一人が、「今回の震災は、人間だけでなく動植物にも影響を与えました。その影響をはかり、データベース化したいのです。」と提案。多くの植物が流されてしまった反面、芽が出始めているところもある。人が住んでいた地域は壊滅的な状態になったが、人がおらず建築物がなかった場所の植物は元に戻るのが早いそうです。こうして「ハマナス先生プロジェクト(副題〜花だってつらい。がんばろう東北の花〜)」は始まりました。


Hack For Japan in 遠野

コンセプトの一つが「自然から人間社会の復興の道筋を学びましょう」これはちょうど昨日瓦礫とその間に力強く生えてきた雑草を見つめながら、我々が考えていたことと同じだ。。。と、思いました。

Hack For Japan in 遠野

Hack For Japan in 遠野

当初、このプロジェクトでは自ら被災地の動植物の写真を撮影しにいき、アップロードし、発見した動植物の位置情報をデータベース化&マッピングしようとしていました。 実は、東北に行く前に Eye-fi の田中社長にお願いして、被災地で役立てて頂くための Eye-fi カードを預かっていました。 Eye-fiとは、 無線LAN内蔵SDカード。「ハマナス先生プロジェクト」のメンバーはあまりITが得意ではないそうで、パソコンを持参していませんでした。写真を撮ってアップロードし、マッピングするのは大変だったと思います。この Eye-fi カードをデジカメのSDカードスロットに挿しておけば、写真にジオタグ(位置情報)をつけてくれ、wifiがある環境に入り次第、自動でネットに写真をアップしてくれる。このプロジェクトにはぴったりでした。

実は。。。と紹介すると、「そんな夢のような物があるんですか。」ほしい。ほしい。「えっ何々、何それ」ほかのプロジェクトの人達も集まってきました。ほしい。ほしい。「今、被災地では色々なイベントをやっていて、写真を撮影している。観光誘致もあって、写真はアップロードするのだが、自動でアップロードされるならとても便利」 田中さん、需要はありました。ぜひ、もっと送ってあげて、被災地で写真をアップロードする手間を削減してあげてください。中には「Eye-fiは被災する前から使っていました。家も事務所も流されてしまったので、被災後にまた買って今も使っています。とても便利」という方も。たくさんもっていたわけではなかったので、まごころネットで使って頂くことになりました。

なお、「ハマナス先生プロジェクト」の方達が Eye-fi カードのプレゼントを辞退したのは、プロジェクトの内容が変わったからでした。上記のようなシステムを作ろうとしていたところ、メンバーの一人が環境省が運営している「いきものみっけ 」というサイトを見つけました。

「似てる。。。」

同じようなサイトを作ることも不可能ではないものの、わざわざ同じようなものを作るべきではない。Hack For Japan を始めた当初、色々な(似たような)震災情報や復興支援サイトが乱立し始めていました。それらをアセスメントし、重複を避けるようにすることもHack For Japanでは考えていたのですが、実現には至りませんでした。新しいサービスを作る方が楽しいのは事実だが、「ハマナス先生プロジェクト」の皆さんは賢明にもこのサイトと連携、支援に回ることになったのでした。

2日目の朝、「遠野の動植物の資料を集めてきました」とニコニコしながらパンフレットを広げるプロジェクトリーダーと奥様。

Hack For Japan in 遠野

もう一人のメンバーは、知人経由で環境省のコンタクトを得、ハッカソンの最中に電話をかけるというフットワークの軽さ。ディベロッパーが考える "Hack" はコードを書いて物を作ることですが、このプロジェクトでは既存の物から新しい価値を作ったり、情報を集めて既存の物をエンパワーしたりと様々な "Hack" が繰り広げられました。通常の Hack For Japan では見られないライフスキルの数々が披露されたプロジェクトでした。

Hack For Japan in 遠野

ところで、塩がたまった農地は、今後どうなるのか。

まごころネットでは、「復興支援」ならぬ「復耕支援」活動が行われています。 いわく、「災害復旧、及び地域の産業再生の一環として、冠水した農地や耕作放棄・休耕地の<再耕>を支援します。」

なお、農地を元に戻す手段として有効であると考えられているのが綿(コットン)を植えること。綿は、塩害に強いといわれています。 「東北コットンプロジェクト」というのもあるようです。

●情報発信(遠野まごころネットのサイトリニューアル)

被災地からの情報発信は非常に重要ですが、なかなか手が回らない。また、遠野まごころネットはじめNPOのサイトはたくさんの人が手伝いに来てはいなくなり、謎のディレクトリーができていたりよくわからない状態に。そこで、思い切って遠野まごころネットのウェブサイトをリニューアルしようというプロジェクトが立ち上がりました。サイトの戦略を決めていくディレクターの役割を定義し、ワークフロー、発信したい情報、サーバー等の状態について情報を整理し、サイトのリニューアル案を作成。

Hack For Japan in 遠野

Hack For Japan in 遠野

その後、実際にこのリニューアル案を元に、遠野まごころネットのサイトはリニューアルが行われ、現在のサイトは非常に見やすく、また情報も頻繁に更新されています。(約1年経った今も、一日一回を超える情報更新が行われています。



・ボランティアの緊急退避・安否確認システム「ブジだす君」

「たくさんの人が今ボランティアに来ているけれど、ボランティアの人達の安全確保は大丈夫?」そんな疑問から始まったのがこのプロジェクト。実は、この日、遠野でイベントをやっている最中に、遠野が震央の震度5の地震が発生。地元の方々は避難場所を知っているけれど、やってきたボランティアは知らない。また、津波が来るか来ないかの判断を、やってきたボランティアの人達はどうやってつければいいのか。そんな疑問がつきつけられたのです。

そこで、なるべく簡単な操作で身近な人へメッセージを伝えるアプリケーションを作ることになり、1日のハッカソンの間に、実際にAndroidで動作するデモまで完成。

HackForJapan遠野

事前に、メッセージを伝えたい人のメールアドレスや電話番号を入れておき、ボタンを押すだけで、安否のメッセージと位置情報が設定した人へメールやSMSを飛ばすことができます。


Hack For Japan in 遠野

●仮設ネットカフェプロジェクト

東京で、「仮設ネットカフェを作ろう〜」とかいきなり言い始めると、現地とかけ離れた話になりそうですが、今回は前日に仮設住宅を訪問し、何が問題なのかを把握した上で出てきたアイディアだったので、より必要性とその作るイメージやメリットについて地に足がついた議論ができたと思います。

HackForJapan遠野

その上で、この日は実現に向けて何が必要なのかやアクションプランなどの落としこみを行いました。
仮設ネットカフェプロジェクトはその後も継続して続けられています。

また、避難所では情報がかなり回っていたのが、現在は仮設住宅の中での情報があまり回らないこと、そして異なる仮設住宅相互の情報流通がないことなど、情報の流れについての声があがっていました。今後は仮設住宅が自治会のような機能を担うという点に注目し、携帯でもパソコンでも見れるし、誰でも使える簡単なメール・メーリングリストが便利であろうということから、誰でも簡単に使える「メーリングリスト作成マニュアル」が作成されました。

メーリングリスト(電子連絡網)、始めの一歩

パソコンをよく使う人達は、ついつい「メーリングリストを作るのなんて簡単ですよ」とか言ってしまいがちなのですが、初めての人にとっては簡単ではない。ステップバイステップで誰にでも作れるようにマニュアルを作ることが大事なのだ、と知りました。なお、このマニュアルはどんどん使って頂いてOK!とのことです。



●生活

Hack For Japanの参加者の一部は、遠野まごころネットに来ているボランティアの皆さんと一緒に、男性は体育館女性は畳部屋で寝食を共にしました。参加者の一部は実際にボランティア活動を行っている方で、もう2ヶ月ここにいてボランティアをやっているという方も。そんな中でリアルに困っていることを、Hack For Japanのお題として挙げて頂きました。2日間では完全に解決できていないことも多かったけれど、その後 Hack For Iwate として、岩切さん中心に活動が続けられ、いくつかのプロジェクトが実を結び始めています。

HackForJapan遠野

HackForJapan遠野

1日目の夜は、遠野名物のジンギスカンを食べに行きました。美味しいごはんも重要です!

HackForJapan遠野

HackForJapan遠野

シャワーを予約して、夜と朝、順々に入ります。

HackForJapan遠野

夜は消灯ですが、暗くてもバックライトで見ることができるホワイトボード。これは便利!

HackForJapan遠野

トイレの壁には、ボランティアの皆さんの心のケアのための貼り紙も。

Hack For Japan in 遠野

二日目の朝。ボランティアに出かける皆さんのミーティング。

HackForJapan遠野

こういうバスに乗って、各地域にボランティアに出かけていきます。私たちはお見送りして、ハッカソンへ。

HackForJapan遠野

遠野まごころネットでは、海外からのボランティアも多く受け入れています。ゴミ箱の説明書きも英語付き。

Hack For Japan in 遠野

Hack For Japan in 遠野

壁新聞も日本語と英語が両方ある。さすが。

Hack For Japan in 遠野

Hack For Japan in 遠野

Hack For Japan in 遠野

イベントの様子は UStream で生中継していました。先日、 @mohri さんが実はあのUstreamを見ていて、「次があったら行こうと思っていた」と仰ってくださっていたのを聞いて、Ust してよかったなあと思いました。もっとたくさんの人が現地に足を運んでくださいますように。

HackForJapan遠野

Hack For Japan遠野会場のアンケート。「今までこういうイベントがなかった」「今後のきっかけに」「実際に被災地の役に立つ物を作る」が刺さります。

一部をご紹介:

●同じ思いをもった方々と繋がりました。ありがとうございました。

●一見すると手に負えない目標でも多くの人の知恵を掛け合わせる事によって見方が変わり解決が可能になる様子を間近で見る事が出来て大変楽しかったです。やはり実務スキルのある皆様にはあこがれます。もともと ICT には関心は持っていましたが、今回の経験から、もっと学びたいという思いを新たにしました。

●短期間でアイデアの共有と開発まで参加することができましたが、今後もいっしょに開発を続けていこうというきっかけを作れたのが何よりもよかったです。

●現地で行う活動ということで、やはり現場との距離感が近いということは貴重な経験だなと思いました。今後は現地でのアイデアソン/ハッカソンのフィードバックを首都圏で行うようなイベントを開催できれば、遠野で開催したことがさらに有意義なイベントになるかなーと思います。

●短時間ですがコーディングを行い動くものが作れて楽しかったです.Androidのアプリに興味があったのでとても勉強になりました.本日の活動が被災地の方々のお役に立てれば幸いです.

●復興支援に向けて皆さんのいろんな想いを聞くことができ、たいへん刺激になりました。節目節目の助言の内容や作業の進め方から、普段の仕事とでも、参考になる要素があり勉強になります。ありがとうございます。

●岩手ではこういう機会が無いのでいい機会となりました。県内各地でこのような取り組みが開催できたらなと思っています。宮古でも釜石でも久慈でも、そしていろんなかたに岩手に来て欲しいと思っています。皆さんありがとうございました。

●若い世代の皆様に囲まれて、我々夫婦は、たくさんの元気をいただきました。皆さんは真剣に、被災地の支援を考えており、本当にありがたいことです。ITの世界は、いろいろなハードやソフトの「花」が、咲き乱れているのですね。知らない用語が、両の耳をどんどんかすめて行き、まるで一斉に芽吹いた初夏の風の中にいるようでした。この「風」はきっと、被災された皆様にも、いろいろな夢を運んでいくのかな、と思いめぐらしておりました。HFJ の皆様のご支援に感謝し、今後のご活躍を、心からお祈りいたします。


ところで、現地では「どうして岩手出身でもないのに岩手のためにこんなに尽くしてくれるのですか?」と聞かれました。でも、多分ボランティアや復興に関わる人に「やってあげてる」って思っている人はいないんじゃないかと思います。まごころネットの壁にはられた「よりそう」というボランティアの人のメモに、「こんなことをしていていいのか症候群」というのがありました。

Hack For Japan in 遠野

私の気持ちはそれに近いのかもしれないです。誰かの、何かの役に立ちたい。東京にいると、被災地の画像や動画をみるにつけ「こんなことをしていていいのか。何かしたい」という気持ちにかられてしまう。被災地の役に立てることは、「役に立てる喜び」なんだと思う。だからこそ、使ってもらえる物・役に立つものを作りたい・あるいは、それを作れる人を支援したいですね。

まごころネットの多田さんいわく、「震災直後は負けないぞとしか、言えなかったし、スローガンも負けないぞだった。4ヶ月たった今は、もっと色々な言葉が、使える。がんばろうとかがんばれとか、もう言えるのかもしれない。復興に向かって動いている。」あれから更に半年がたちました。

Hack For Japan in 遠野

おまけ:ポスターのイラストにもなっている多田さん :)

Hack For Japan in 遠野

最後に集合写真。



Disclaimerこのブログは山崎富美の個人的なものです。ここで述べられていることは私の個人的な意見に基づくものであり、私の雇用者には一切の関係はありません。