2011年11月14日月曜日

Google Developer Day 2011 Israel とパレスチナと

Google Developer Day 2011 Israel は日本のイベントと比べる小規模ながら、非常に楽しいイベントとなりました。

ブログに書きたいことはとてもたくさんあるのですが、まずは誰も書かなさそうなところから行きます。

今回の GDD には、パレスチナの方が11人招待され、参加しています。私はこれは非常に重要なことだと思っています。パレスチナ自治区の人達がイスラエルに入国するには招待が必要なほか、色々な調整が必要です。今回も Google Israel のチームが苦労して、パレスチナの方達がイベントに来れるようアレンジをしています。

パレスチナの人たちは、移動や集会の権利をかなり制限されています。以前ドバイを訪れた時に、たまたま出会った人がTEDx をパレスチナで開催するオーガナイザーで、TEDxTokyo の経験からアドバイスをしてほしいと言われて会いました。TEDxどころか居住の権利も奪われて現在ドバイに住んでいるという方でした。

なぜ GDD にパレスチナの人達を招待しようと考えたのか。実はかつて、 GDD より小規模な開発者向けイベント Google DevFest を開催しようとして告知を始めた時に、最初に申込をしてきた人々はパレスチナの人達だったそうです。とても勉強熱心で、Google のテクノロジーについて学びたいと考えている人が非常に多い。実は現在 Google Technology User Group と呼ばれるコミュニティが全世界で300個存在しているのですが、パレスチナ自治区にはガザのGTUG、NablusのGTUG、パレスチナのGTUGと3つもある。移動が制限されていて他のエリアのGTUGの活動に参加できないから、エリア毎にGTUGを作って活動を続けている、ということなんだそうです。

そんなパレスチナの人たちがGoogle Developer Dayのイベントに来るのを支援したのは、普通にユダヤ人の子。争いがなくなるといいね、と言うとほんとにねと。そして、実は昨年ベツレヘム(パレスチナ自治区)に行ったんだという話をしました。イスラエルとパレスチナ自治区の間には厚い壁と鉄条網が張り巡らされていて、この壁がなくなる日があればいいなと思ったことを伝えたら、そんなに単純なことではないと。

Googleに入社する前にパレスチナに行った時の写真

Bethlehem(Palestine)Bethlehem(Palestine)Bethlehem(Palestine)
Bethlehem(Palestine)Bethlehem(Palestine)

彼女が高校生の頃は、テロだらけで、この同じテルアビブで家を出ること自体が危険だったし、バスなんて危険で乗れたものではなかったと。今のように安全に暮らせるのは、こうした措置があるからで、これを戻すなんてとんでもないと。そしてそう考えつつも、パレスチナの人たちがイベントに学びに来るのを支援する。偉い。今でも1−2年以内にテルアビブが爆撃されると予想されているといい、この町の大きな建物にはたいていシェルターが備えられているという。そんなに危険だとわかっていても、家族や同胞を残して引っ越すわけにはいかない。そういう緊張状態で、彼女達は毎日働いているんだなあと。

この問題は宗教だけでも政治だけでも領土問題だけでも貧困だけでもなくて、色々な要素が絡まっているわけですが、それでもやはり壁がなくなり、みんなが平和に暮らせる日を願ってやまないです。

Disclaimerこのブログは山崎富美の個人的なものです。ここで述べられていることは私の個人的な意見に基づくものであり、私の雇用者には一切の関係はありません。