2011年5月20日金曜日

TEDxTokyo 4 - "FORWARD THINKING"

TEDxTokyo 1 - "HUMAN COEXISTENCE"
TEDxTokyo 2 - "SOLUTIONS"
TEDxTokyo 3 - "LIFE OF PURPOSE"の続編です。

さて、第四セクションのテーマは "FORWARD THINKING"です。スピーカー/パフォーマーは以下の通りです。また、自分と @nobi さんのtweetを参考に、セッションまとめも追加しておきました。Nobiさん、ありがとうございます!

============================================================

============================================================

パーカッション・トリオ、ことスマイリーさんのディジュリドゥー、ウィンチェスター・ニ・テテさんのガーナの太鼓、金子竜太郎さんの和太鼓という夢の競演です!



============================================================

飯田哲也 博士(@iidatetsunari)は自然エネルギー政策第一人者の第一人者で、日本の電力をクリーン、グリーンで再生可能なエネルギーにしたいと考えています。日本の自然エネルギー政策で最も尊敬される一人として、 2001年にグリーン電力証書システムや、市民風車づくりのファイナンスのスキームの開発に貢献。元原子力の研究者・エンジニアである飯田氏は非営利団体である環境エネルギー政策研究所(ISEP)の所長であり、「北欧のエネルギーデモクラシー」などの著者でもあります。環境活動家や、エネルギーの専門家と共に、ISEPを2000年に設立し、再生可能エネルギー、エネルギーの効率化、エネルギー市場の改革をリードしてきました。飯田氏は再生可能エネルギー議員会議を組織化し、自然エネルギー促進法の成立に尽力しました。飯田氏はISEPにおいて、チーム原子力危機管理オフィサーを指名し、放射能被害者を長期的にケアする仕組みといった新しい原子力政策を提唱しています。

TEDxTokyo での講演は"Alternative Energy"について、「311までの道とその先へ」。8月6日の広島、9日の長崎 - 日本が2つの原爆の後にこれだけたくさんの原発を作ったのは驚き。そして3月11日にこれを改めて思い知ることになりました。1979年スリーマイル島で解決策が出ず、新たな問題かもしれないというヒントがありました。1996年のチェルノブイリでも。1992年、リオでの2度目の環境サミット後、世の中がどれだけ再利用エネルギーに流れるか楽しみにしてきたが、翌年の京都会議ではもっと原発を増やすという声があがっていました。背景には官僚主義と電力事業の独占があります。

311後、日本の原発による電力供給は一気に下がり、現在では約20%にすぎません。自然エネルギー法を法案化し、可決させ、再利用エネルギーの比率をさらにあげていくためにはみなさんの助けが必要です。ぜひご協力ください。



============================================================

森有一博士
早稲田大学の客員教授を勤め、高分子膜技術を用いて血液浄化、酸素富化といった医療技術の開発を長年にわたって行ってきました。森教授は世界で初めて、土の代 わりに水分を保持する血液浄化膜を用いた植物栽培技術(アイメック)の開発に成功し、事業化を目的として1995年に、メビオール社を設立しました。アイ メック膜は細菌、ウイルスを通さないため無農薬/減農薬でも植物は病気にならず、安全、安心です。又、アイメック膜に起因する水分ストレスによってトマトなど の作物は糖分、リコピンなどを豊富に作り、美味しく高栄養価になります。更に、アイメックでは何も通さないシートで大地と隔離して栽培ができるために、土壌汚染の影響もなく、砂、コンクリート、氷の上でも栽培ができるばかりでなく、農業用水の使用量が従来の数分の一以下に抑えられます。長年、医療技術の開発に携わってきた森教授は、現代の医療技術では、糖尿病や心臓病などの生活習慣病の治療には限界があり、安全で栄養価の高い野菜を子供の頃から沢山食べることが大切で、アイメックが貢献できると考えています。そして彼のテクノロジーが 3 月 11 日の大津波によって油、有害なヘドロ、塩分などで汚染された東北沿岸部の農地の復旧・復興につながることを期待しています。

TEDxTokyo では森先生が開発したこの「土を使わずフィルムで植物を育てる技術」を紹介。野口さんの手で、宇宙へも行きました。レタスでも、トマトでも、たいていの野菜は育てられます。フィルムの素材は「ハイドロゲル」といって、オムツなどで使われている素材。フィルムの中の水と栄養を一生懸命吸うので野菜が美味しくなるそうです。フィルムだと菌やウィルスが入らないので無農薬で安心。今、20個程の施設でトマトを作っています。つくば菜園で1ヘクタールあり、実際に売られています。トマトは非常に大きく、甘くて美味しいそうです。

このフィルムなら、砂漠やコンクリート、ツンドラでも野菜が育てられます。「砂漠でトマトができる」ということを証明する為にドバイの砂漠の真ん中で実験したら、太陽光が強いので非常に早く野菜を育てることができました。砂漠を農地に変えられるかもしれません。東北の被災地の荒れた農地で農業を復活できる可能性もあります。



============================================================

竹内真幸さんは清水建設のプロジェクトで2025年デビュー予定の巨大浮体都市構想、「Green Float」 の責任者です。高さ1,000m、直径3,000mで10万人を収容するGreen Floatの中には住宅、オフィス、店舗、病院や老人ホームを建設する予定です。森林、フィールド、水路、貯水池や草原を含む風景・海景の他、この人工島は内部で廃棄物がリサイクルされ、すべてが賄われる垂直な農業・水産施設でもあるのです。Green Floatはカーボンニュートラルかつ自律継続的で最先端の環境技術や波力、風力だけでなく、宇宙太陽光発電、海洋温度差発電を使用します。キリバスやツバルのような海岸線が海面上昇により水没しつつある島国にとって、Green Floatは救命対策上も、実用的な夢を提供します。

TEDxTokyo での講演はもちろん Green Float について。まずは日本の免震技術の解説。建物をいくら丈夫に作っても家具などが倒れる可能性もあります。鎌倉の大仏は、大仏の下に板を置いており、柳のようにしなって力を吸収する免震の技術が使われています。新築なら建築費の3%ほどで免震にできます。既に建っている建物は、ジャッキアップして免震対策をすることができます。

地震の後、エネルギー不足になっており、現在 Yahoo のトップページは天気予報に加え、電気予報が掲載されています。トンネルがひんやりするのと同じ原理での冷却なら、人が不快になることもありません。現在、オフィスビルをカーボンハーフビルにし、さらにZEB(Zero Energy Building)にし、さらに周りのカーボンマイナスのビルにしていきます。

ただし、ここまで紹介したような技術を使っても、個々の建物がバラバラに頑張るだけではパラダイムシフトは起きません。都市全体で対応しなければなりません。そこで環境未来都市 Green Floatが提案されました。





============================================================

私たち人間は理性的でない生き物であり、私たちの脳のしくみは依然多くの謎に包まれています。独立行政法人理化学研究所脳科学総合研究センター適応知性研 究チームのチームリーダーを務める藤井直敬博士(@NaotakaFujii)はその謎を解明したいと考えています。元MITの彼の夢は、双方向なブレイン・マシン・インターフェースや双方向なバーチャルリアリティ(VR)技術を開発し、それを使って現実世界で人間の脳がどのような働きをしているのかを解明し、VRを使って現実の世界のような双方向のコミュニケーション—犯罪の要素を除いた『インセプション』を思い浮かべてみてください—を可能にしたいと考えています。それらの研究開発を通じて、人々が社会的な行動を理解し、それを身につける手伝いをするのが究極の目標です。藤井さんは北米神経科学学会会員、日本神経科学学会会員、日本生理学会会員で、2009年に著書『つながる脳』が第63回毎日出版文化賞自然科学部門を受賞しています。

講演のタイトルは"Whole Brain"。藤井さんは「カッコイイ」物を目指し、4歳で地球ゴマにハマり、それからトランプ、やがて変わった格好をするようになり、変な奴と言われるようになり、傷つきました。そこで見つけた解決策は神経科学者になること。

せっかくある脳の全体を使うべきで、そのために脳全体の活動を調べ、社会的プレッシャーを受けているときの脳の活動を記録し、視覚化しました。しかし、もっと脳のデータが必要なので、オープンでソーシャルな脳神経科学を neurotycho.org で始めました。僕はカッコイイ人になれたかな?



============================================================

スンジンリアングさん(@sungene)は、新世代のアジア起業家達やベンチャービジネスを発奮させたいと考えています。ビジョナリーでグローバルなデザイン会社である IDEO(アイディオ)のアソシエイトパートナーとして、またアジアのビジネス展開の指導的立場として、スンジンさんは基盤は築いてきました。スンジンさん自身も起業家マインドを持っており、中国初のオンライン就職支援サービスであるBeijing Leading Resourcesの創設者であり、ブリティッシュテレコムからスピンオフした旅行関連のソーシャルメディアサイト(wcities.com)のアジア地区を率いています。過去にはサムスンにて、現在はIDEOにて、消費者関連企業、新規企業、ベンチャー投資家がバックアップしている企業のパートナーや人材育成を中心に、様々な新しいビジネスを立ち上げ、ビジネス展開をしています。彼は、定期的に様々な組織とタイアップして、レガシーなシステムがより敏捷に、よりアクセス可能に、より協調的に、より創造的になるよう人々にインスピレーションを与えています。フリズビー愛好家として長年アジアやヨーロッパに住んだり、旅をして、様々な文化を観察してきたスンジンさんにぴったりですね。米国育ちのスンジンさんは、京都、神戸、北京、サンフランシスコ、ソウル、シリコンバレーを故郷と呼んでいます。IDEO の東京での役割をもっと促進するために最近東京に移住し、数ヶ月前には思いもよらなかったような方法で日本の再生に寄与したいと考えています。

"Needed change in Japan"- 日本に必要な変化について、語ります。 スンジンさんは、バージニア州の街でただ一世帯のアジア人でした。大学の時、同志社大学に来て最初の日、外国人として変な目で見られることを恐れていたが、誰も振り向きもせず、アジア人の中では自分は溶け込めると知りました。アジア人一世帯の街で感じて来た肩の上に乗っていた山が降りた気分だったと言います。神戸の地震の後、後ろ髪引かれながらアメリカに戻り、IDEOで働き始め、今年の2月に生まれたばかりの子供を連れて日本に戻ってきました。今回は、子供のためを思って日本に残ることにしたそうです。子供をアジア人として育てる環境を選んだのです。

ここに集まっている人は皆、震災に際して何かできないかと考えていた人に違いありません。しかし、日本には地震のような自然災害が起きたとき以外にも変わっていける国になって欲しいと思います。そのためには一人一人が、世界を変えるために自分は何ができるかを問い続けてください。次の地震を待つのではなく、アクションをとりましょう。誰かに指示されるのではなく、自分が何をできるか考えましょう。



============================================================

スマイルキッズジャパンの 設立者及びCEOであり、現在はリビングドリームズにも参加しているマイケル・マーハー・キングさんは、福井県で教師をしていた頃、彼の教え子の数人が孤児であることを妻から聞かされました。そして、2008年5月、福井県にある児童養護施設に貢献をするためにスマイルキッズを立ち上げました。今年3月11日に起こった東日本大震災をきっかけに、彼らは活動の幅を広げています。NPO団体リビングドリームズとの協働により、スマイル&ドリームというプログラムを通じて、東北キッズプロジェクトを開始し、宮城、岩手、福島にある18の児童養護施設団体の支援を行っています。定期的なボランティア訪問を通じて子供たちが楽しめる時間を提供し、寄付による生活必需品の配布、そしてパソコン指導から子供たちの相談相手となるメンタリング、奨学金の相談にも乗る長期プロジェクトの立ち上げを計画しています。マイケルさんとスマイルジャパンは、日本全国の児童養護施設に赴き、子供達が自らの力で前に進む手助けがしたいと考えています。

孤児院で英語を教えているマイケルさんは Smile Kids Japanの創設者。3/11以後は Living Dreams.jp に協力しています。孤児院の子供たちは9%しか大学に行っておらず、未来に希望持っていません。子供達の明るい未来の為にアクションをとりましょう。



============================================================

シリアルアントレプレナーであるグンター・パウリさん(@Blue_Economy)は、健康に良いとか環境に良いものは高価であるという現在の仕組みを打ち壊すという進歩的なミッションを掲げています。パウリさんは生活に必要不可欠なものは、フリーであるべきだと信じています。1994年からこうしたビジョンを実現するビジネスモ デルを支える科学を探し始め、すべてが利用され、再生可能エネルギーが標準である自然の仕組みに感銘を受けました。100個の実績ある発明にもとづいて、新しい、"グリーンより良い"ビジネスの枠組みを設計し、ブルーエコノミーと名付けました。最新の書籍である「ブルーエコノミー」は20言語以上に翻訳され、日本語版には新章「コンセンサスとキャッシュによる原子力からの撤退」が追加され、間もなく上梓されます。パウリ氏は毎週革新的なビジ ネスモデルをオープンソースで発表していて、既に55のビジネスモデルをオンラインで見ることができます。パウリさんは子供向けの数冊を含む12冊以上の書籍を出版しています。

講演タイトルは"Balancing Energy"。我々は自分を今の自分にしてくれた人々、影響を与えてくれた人々を、時々思い出す必要があります。ペリカンのように、皆が同じ方向を向いていてはいけません。(ペリカンですら、すべてが同じ方向を向いてはいません)我々は自然からインスピレーションを得なければなりません。未来館もシマウマからインスピレーションを、得て作られたそうです。

水平方向の風を集めて風力で発電するのもよいけれど、送電線すべてに小さな垂直方向のプロペラ風力発電装置をつければ、原発2つ分のエネルギーを作ることができます。新たなエネルギーのアイデアはたくさんあります。それを実現するにはお金がかかりますが、それで節約できるお金もあるのです。海水を使う農業技術もあります。我々のまわりにはソリューションがたくさんあるのです。現実から逃避しようと夢をみる人もいますが、現実を変えようと夢をみる人もいます。「日本人よ目覚めよ!テクノロジーは既にそこにある。」



============================================================

ABCバレエ団 (@abctokyo)はアーティストはパフォーマンスを通じて希望、光、そして明るい未来を伝えるべきだと信じています。特に今回のように危機に直面した時には尚更です。 日本人と外国人混合で構成されているこの舞踊団はその社会活動においても知られ、定期的にエイズ孤児のためのチャリティでも活動しています。彼らは西洋のダンススタイルを発展させ、モダンダンスに日本式の音や動きを織り交ぜました。若い女性が携帯を耳に渋谷の街を足早に歩く姿や着物をまとう女性たちが ダイナミックなつまさき立ちで闊歩する「ジャパニズム」やタイムスリップした猟師を描くおとぎ話の「浦島太郎」で見られるように、ABCは世界中の観客に日本の素晴らしい文化を紹介しています。日本の次世代のダンサー達に新たな扉を開くことに熱心な彼らは、日本の学校へ意欲的に働きかけ、国内発の全額奨学金のダンスプログラムを展開しています。



============================================================

Disclaimerこのブログは山崎富美の個人的なものです。ここで述べられていることは私の個人的な意見に基づくものであり、私の雇用者には一切の関係はありません。