2011年5月6日金曜日

見方によって。

仙台を訪問した時に、原さん @hararyo が仰った言葉が印象的でした。

海外から見ると、日本全体が大変。
西日本から見ると、東日本全体が大変。
関東から見ると、東北全体が大変。
東北の内陸部から見ると、沿岸部が大変。


現実はどうか

海外から見ると、日本全体が大変。
海外からは日本全体が大変だと思われているため、観光客の減少が東京はもちろん京都や博多、沖縄にまで及んでいると聞きます。でも、同じ日本国内でも、先日福岡に行った時にお会いした方は3月11日に地震があったことすら気づかず働いていて(仕事中にテレビ見ないしTwitterも見ない)夕方にヨーロッパと電話会議があって初めて日本で大地震があったことに気づいたそうです。福岡は節電もしていないし余震もないので「普通」な状態です。それでも海外から見ると「日本全体」で見られる。

西日本から見ると、東日本全体が大変。
そんな西日本から見たら、東京は計画停電もあったし、その影響でずっと節電をしていてなんだか暗いし、東日本は大変だなあと思われている。福岡に行った時にお会いしたまた別の方は3月11日は東京にいたのだけれど、怖くなってすぐに会社を退職してオーストラリアに行き、ずっと海外生活はできないので今は福岡に住んでおられて東京には戻らないそうです。。。でも、実際は東京は計画停電ももうないし、節電しているのも「エコでいい」という論調もあり、余震もあるけれど小さいし、住んでいる私たち的には「普通」な状態です。超平穏。

関東から見ると、東北全体が大変。
そんな関東から見たら、仙台も(計画停電ではなく)停電し、ガスも止まったり、物流も一時止まって東北は大変だなあと思われている。先日お会いした人の会社は本社が東京なのだけれど、仙台支店を閉鎖すると仰っていました。実際は、仙台は水もガスも電気も復旧し、お店もレストランも飲み屋さんもみんな開いていて仕事もみんな再開している。でも、テレビのニュースは「大丈夫」というニュースはやらないので、大変な映像のみが流れ、どこが大丈夫でどこが大変なのか伝わらない。仙台とか内陸部については、「普通」な状態です。ただし、余震がないとは言えないです。私も4月上旬に岩手に行っている時に震度6弱/マグニチュード7.4の余震を経験しました。でも、3月11日のときと違って、復旧は恐ろしく早かった。内陸部は、大丈夫です。

東北の内陸部から見ると、沿岸部が大変。
さて、そんな仙台から見たら、沿岸部はとっても大変で、現実も大変なんです。家は流されて、会社も流されて、人も流されて、支援が必要です。ここは逆に喉元すぎてはだめで、ちゃんと継続して支援をしていかないといけない。


じゃあどうすればいいか●

これを考え始めるときりがないのだけれど、少しずつ書いてみた。

海外から見ると、日本全体が大変。(でも、日本のほとんどの地域は元気!)

→海外にいると、日本についての情報は恐ろしい映像ばかりが伝わってきます。人々が誤解するのも無理はない。だからこそ、我々ができることは、英語で、いかに日本の大丈夫なところが大丈夫なのかと、いかに日本の大変なところが大変なのかを、事実に基づいて積極的に発信していくことなのかなあと思います。メディアはセンセーショナルなことを書きたがる物です。我々は地に足つけて、日本の現実を英語で発信していきましょう。(と、自分に言い聞かせる。)昨日、とあるメーカーの人とお会いしていたのですが、「日本の工場はもうだめだから発注をこっちに移すべき」というロビーイングが周辺アジアのメーカーから行われているそうです。日本の、大丈夫なところはがんばろう。がんばろう。

また、福島原発についての海外のニュースに信憑性の低い情報が流れていることが多いこともあり、"The #facts311Project"というプロジェクトが立ち上がっています。このプロジェクトでは(地震・津波と)福島原発についての海外デマ情報をチェックし、正しい情報を発信していくことを目的としており、 fukushima_factcheck というウェブサイトが立ち上がっています。

関東から見ると、東北全体が大変。(でも、内陸部は元気!)

→仙台とか盛岡とか会津とか。東北地方ではあるけれど現在は普通の状況に戻っているところは、観光客に戻ってきてほしいし、仕事の発注もほしい。みんなが行かないとお店やレストランや飲み屋さんはもちろん、仙台名物笹カマのお店とかもピンチになってしまいます。また、「我々は毎日普通に出社しているのに、仙台が壊滅したと思われて発注が来ないんです」という中小企業の悲鳴も聞きました。こうした場所に関して我々ができることは、実際に行くこと。行って、仙台は元気/普通だという写真や動画などを発信し、開いているお店の情報をどんどん発信することなのではないかと思います。そして、現地の風評被害を食い止め、経済復興の役に立つようなプロジェクトをどんどん立ち上げたい。例えば、Google のビジネスファインダーはそんな思いから始められました。

東北の内陸部から見ると、沿岸部が大変。(風化させずに、サポートしよう!)

→前述の通り、沿岸部はまだまだ大変な状況でサポートが必要です。東京は計画停電も終わり、テレビも普通のモードになってしまっていますが、簡単に風化させてはいけないと思います。先日会津に行った時に、「今ですら支援物資が集まりにくくなっているんです」と仰っていました(会津自体は大丈夫なのですが、会津にはたくさん避難している方がおられます)。ゴールデンウィークを過ぎて学校が始まって、ボランティアが集まりにくくなるのではとの懸念の声も聞こえました。もうすぐゴールデンウィークが終わりますが、継続してできることを支援していきたいと思います。

復興の狼煙プロジェクト」より:





Disclaimerこのブログは山崎富美の個人的なものです。ここで述べられていることは私の個人的な意見に基づくものであり、私の雇用者には一切の関係はありません。