2010年5月12日水曜日

TEDxTokyoスピーカー紹介24:奥山清行さん

TEDxTokyo大盛況で終わりました。ありがとうございました!
写真と動画をアップデートします。

車業界の「ハードウェア的な発想」が良い車のデザインをできなくしている。アップルがハードウェア的発想で物づくりをしていたら成功していただろうか?

「次は電気自動車の時代かハイブリッドか?」という質問をよく受けるが、どっちかなんて重要ではない。本当に重要なのは、その上で、どんなサービスを提供するか。

車デザイナーは街もデザインしなければならない。車デザイナーは車だけ考えればいいなんて甘い。車を媒体として、どんな物語を描くか?道路は?電柱は?インフラや、システム全体を考えることが重要。 考えるべきことは多い。未来のスタバは、バッテリーの充電のついでにコーヒーを飲むところになっているかもしれない。 車の競合は、移動手段でくくれば電車や飛行機だけど、誰かと会う手段でくくれば、インターネットも競合になる。

あなたの夢は何ですか?そして、その夢を実現するためにあなたは、毎日何をしていますか?という最後のメッセージ。



20100515_TEDxTokyo_172
(Photo by TEDxTokyo)



日本語はこちら

TEDxTokyoスピーカー紹介24人目は工業デザイナーの奥山清行さん。
 
奥山さんは、エンツォ・フェラーリやマセラティクアトロポルテなどのデザインを手がけられた世界トップレベルのカーデザイナー。現在は車に限らず、メガネ・テーマパーク・家具・人間型ロボットなど様々なモノのデザインを手がけておられるそうです。(例えば世界初の家庭向け人型二足歩行ロボット「nuvo」など)

Ken Okuyama Design のウェブサイト

私が初めて奥山清行さんにお目にかかったのは、2008年のロフトワークのパーティで、「坂井直樹さん・奥山清行さん・しりあがり寿さん」というめちゃめちゃ豪華なパネルディスカッション&ライブペインティングというセッションを拝見させて頂きました。そのとき書いたブログがこちら



動画も撮りました。撮るつもりで行っていたわけではないので三脚もなく50分手持ちなので時々揺れますがお許しください(^^;;




奥山さん関連だけちょっと抜き出してみます。

奥山清行さんのターニングポイント:
奥山さんは、世界で初めて3大スポーツカー(コルベット・フェラーリ・ポルシェ)のデザインを作った実力の持ち主。ところが当時、日本人がイタリアでスポーツカーを作っているとバレるとよくないので、隠れろと言われていた。ある時期から指名買いが来るようになり、そこからはどんどん名前を出すようになった。それがターニングポイント。

奥山さんの作るクルマ:
限定生産で、生産数を上回る購入希望者数。発売後も、価格が下回ったことはない。(よって買えば絶対値が上がる)作る人も幸せ、買った人も幸せな車。誰でも変えるのではなく、「会社が購入できる人を選ぶ」。

Q:アイディアはどこから来るのか?

インスピレーションは自分の中にある。発想は実は素人の方が面白かったりするが、バリエーションを持っているのでプロは強い。一個の仕事をするたびに100個ぐらい案を出すので、どんどん棚が増えていく。

Q:「破壊」「驚き」な作品。クライアントは怒らない?

今年の誕生日は何がほしい?と聞いて言われたものをあげても驚きがない。驚きのあるプレゼントをあげることが大事。驚きがあって喜ばれるプレゼントをあげるには、相手のことをどれだけ知っているかが重要。クライアントも同じ。つまらない作品を作っても仕方がない。あっと驚く作品を作るためには、クリエイターもクライアントもリスクをとらなければならない。そのためには相手のことをどれだけ知っているかが重要で、知り尽くした上で相手をあっと驚かせる物を作る。最後は想像力。


昔は、「アートは自分のため、デザインはクライアントのため」と考えられていた。しかし、本当のクライアントは商品を買ってくれる、不特定多数の人。マーケットリサーチは不可能。自分の信じているものを作るしかない。それってアートだよね。アートとデザインの逆転現象が起きている。

なお、上記動画の中で実際にいくつかの絵を描いているお姿を見ることができますが、下記は奥山さんがフリーハンドで資料もなしにさささーっと描かれたヤマト。すごい!



<奥山清行さんのプロフィール>

工業デザイン・マスター、メンター

奥山は、エキゾチックだが実用的で、かつ美しいモノを創り上げることに人生の多くの時間を費やしてきました。カー・デザイナーとして受賞歴を持ち、ゼネラルモータース、ポルシェ、イタリアの有名なピニンファリーナにて様々なモデルを手がけましたが、その中にはエンツォ・フェラーリ、マセラティクアトロポルテなどがあります。2006年にピニンファリーナを退社し、2007年にKEN OKUYAMA DESIGNを設立しました。現在では、カーデザインの領域に囚われずに、メガネ、テーマパーク、家具、人間型ロボットなど様々なモノのデザインを手がけています。例えば、世界初の家庭向け人型二足歩行ロボット「nuvo」などがあります。KEN OKUYAMA CARSを通じて、限定生産のコンセプトカー2車種- K.07 スパイダーとその兄弟車種にあたる電気駆動のK.08 – がジュネーブ・モーターショー2008で発表されました。アメリカのアート・センター・カレッジ・オブ・デザインの他、日本の美術大学で客員教授を務めます。

奥山清行さんのTEDxTokyoでのスピーチは5月15日 17:20の予定です。ぜひ、ご覧下さい。
ストリーミングはこちらで: http://tedxtokyo.com/ja/