2010年5月28日金曜日

TED本社潜入レポート動画

有名ブロガーの Robert Scoble さんが TED本社の潜入レポート&インタビュー。案内役はJune Cohenさん。

社員の皆さんへのインタビューや仕事現場の様子を余す所なく紹介しています。



なお、私はTEDxTokyoを手伝っているので関連情報をいくつかピックアップ。

・TEDxは、TEDのガイドラインに従えば(ルールがたくさんあります)アイディア次第でかなりクリエイティブにできます。

・ストックホルムでは参加者全員がそれぞれTEDxをオーガナイズするということで、「TEDx week」が企画され、一週間で25個のTEDxが開催されたそうです。

・Juneさんがイギリスに行っていたときに例のアイスランドの火山噴火でヨーロッパから飛行機が飛ばず足止めを食らい、足止めを食らった人たちで「TEDxVolcano」を開催しようということに。28時間で準備し、12人がスピーカーで、150人が参加し、700人がオンラインで視聴。

氷のホテルでのTEDx万里の長城でのTEDxGreatwallofChinaナイロビのスラムで開催されたTEDxKibera、NASAで開催されたTEDxNASAなど、想像できないようなTEDxが開催され、手話でのTEDxも開催されたそうです。TEDxが始められてから約一年ですが、過去一年間で70カ国・35言語で1000個のTEDxが開催され、5万人が参加しています。


TEDはもともとクローズドなカンファレンスだったのですが、動画をオンラインで公開するというのは大きな決断で、有料カンファレンスだということもあり反対もあったけれど、こうして動画をオープンに公開してブログ等にも簡単に埋め込めるようにしたことでTEDを大きく知らしめることに成功。

また、TED自体は少人数で運営しているので翻訳はできないけれど、翻訳プロジェクトによって世界中のたくさんの人に翻訳をしてもらうというのは大きな決断でした。自分達が作りあげてきたコンテンツを自分たちが知らない人が、自分達のわからない言語に翻訳をしていくというのはリスクも伴うけれど、翻訳に加わってくれる人たちのクオリティも高く、TEDを世界中に大きく知らしめることに寄与。現在は世界中で4,000人の翻訳ボランティアの人が、77カ国語に動画を翻訳しており、9,000本の動画が翻訳されています。

そして、守り続けてきたTEDという「ブランド」をTEDxという形で無料でライセンス提供し、誰でも(ガイドラインに従えば)イベントを開催できるような仕組みを作るというのはブランドを毀損する可能性がないわけではなく、リスクもありました。しかしこれも蓋を開けてみたら想像もしていなかったような素晴らしいカンファレンスが数多く開催され、TEDとTEDの精神を世界中に広めることに貢献。

日本でも、動画が公開されていなかったらTEDを知らない人も多かったと思いますし、日本語に翻訳されていなかったら見なかったという人も多いのでは。またTEDxTokyoというイベントがなかったらTEDを知らない人も多かったのではないかと思います。

こうした活動の結果、過去1年でTEDへのトラフィックはアメリカ以外で350%増、アジアで600%増加、南米では1000%も増加

最後にTED Open TV Projectは発展途上国ではインターネットの普及率も低く、動画を見るには回線速度も遅すぎる地域でも動画を見てもらえるようにするのに貢献するのではないかと思います。

。。。というあたりをJuneさんがWeb2.0 Expoで語っておられるのでこちらもご紹介。



Ideas Worth Spreading
TED's transition from Conference to Platform

。。。というのが彼女の講演のタイトルなのですが、正に動画の公開・翻訳プロジェクト・TEDxという3つの「オープン化」と「コミュニティの力を借りる」ことによりTEDは大きく広がり、本人たちもハッピー・見ている人もハッピーという状態を作り上げることに成功。

また、TEDは「カンファレンス」から「プラットフォーム」へと変貌していっているということでした。