2010年2月27日土曜日

TED Activeの報告会とTEDxTokyo

先日、TEDxTokyo主催のToddがTEDActiveに参加し、報告会があったのでそのレポも含めブログしておきます。


***TEDとTED ActiveとTEDxの違い-TEDとは***

TED ConferenceとはTechnology, Entertainment, Designの略で、アメリカのLong Beachで年一回開催されているカンファレンス。基本的にinvitation onlyなので、招待されないと参加ができず、また参加費は6,000ドルと高額です。その代わり来場者は世界中から集まった選りすぐりの第一人者ばかり。講演は後で聞けるから。。。とTEDに行ったら講演を聞かずにひたすら人に会ってミーティングしまくって帰る参加者もいるほど。招待されなければ参加ができない、またTEDについて悪口を書くと翌年からは招待されなくなるといったことが起きており、最近はエリート主義という批判も多いのですが、良い人を厳選してポジティブな良いコミュニティを作って建設的な会合を行いたいというTED主催の Chris Anderson の気持ちもよく理解できるところです。

TEDは講演者が非常に豪華で、ビル=クリントンやアル=ゴア、ジミー=ウェールズやビル=ゲイツなどもいれば、世界的な脳科学者やデザイナー、作曲家、ヨルダンの王妃様など素晴らしい方ばかりです。BBCが話しているセッション中にそれを聞いていたロビン=ウィリアムズが飛び出してステージに上がってきたという事件もあったそうです。

2006年から講演の動画を Creative Commons ライセンスでインターネットで流すようになってから広く知られるようになり、更に DotSub という動画に字幕をつけるサービスとの連携により、色々な言語に翻訳がつけられるようになり、日本でも多くの人が楽しんでいます。

***TEDとTED ActiveとTEDxの違い-TED Activeとは***

TED Activeとは、TEDと同時期に Palm Springsで開催されているTEDのオフィシャルイベントで、TEDのステージの生中継を見たり、独自の講演やイベントを行ったりするような会合です。観客もステージに上がって短いスピーチを行うことができ、TED本体には招待されていない・高額すぎる・満席である等の理由で参加できないものの、非常にアクティブな人達が集まっています。参加費は3,750ドル。TEDで配られるギフトバッグやメインステージでの全ての講演のDVD等が入手できます。(よって今年はTEDで配られた GoogleのNexus OneをTED Active参加者も手に入れることができました。)

TEDと異なり会場内はかなりカジュアルな感じで、飲食自由・出入りも自由。若い起業家が多く参加しており、例えばTEDの動画の翻訳にも使われているdotsubの創業者や、ロボットの会社を作っては売却し、更にもう一社作ってそこも売却したというツワモノも今年のTEDActiveに参加していたそうです。また、後述するTEDxをオーガナイズしているメンバー達も世界中から参加してきているため、 Chris AndersonはTED Activeを「次世代のTED」と評しています。TEDActiveについての動画はこちら

TEDのスピーカーの様子(Photo CC-BY veni markovski)


TED Activeのスピーカーの様子(CC-BY-SA miss_rogue)


TEDのオーディエンスの様子(Photo CC-BY veni markovski)


TED Activeのオーディエンスの様子(CC-BY-NC giladlotan


TED Activeのオーディエンスの様子(CC-BY-SA miss_rogue)



TED Activeのオーディエンスの様子-寝っころがって天井のスクリーンを見ることもできる (CC-BY-SA miss_rogue)




***TEDとTED ActiveとTEDxの違い-TEDxとは***

TEDxとは、TEDからライセンスを受けてはいるものの、世界中の各地でTEDとは独立して開催するイベントで、TEDは運営には関わっていません。Chris Anderson がTEDとTEDxの違いについて話した動画が下記。



このTEDxが現在世界中で広まっており、月によっては20回以上開催されていたりします。世界中のTEDxのリストはこちら

みんなでTEDの動画を見る会でもよいし、あるいはTEDのように素晴らしいスピーカーを招聘してスピーチをして頂くのでもよし。昨年開催したTEDxTokyoはちょうどそのハイブリッド型での開催になりました。

高円宮憲仁親王妃久子殿下の開会の挨拶。(Photo CC-BY aslives)


京都造形芸術大学教授の竹村真一先生。(Photo CC-BY aslives)


テクノマジシャンのマルコ・テンペストさんによるAR手品のパフォーマンス。(CC-BY-NC-ND ahaseg)


ソニーコンピューターサイエンス研究所創始者の所 眞理雄さんの講演など、非常に多岐に渡りました。(Photo CC-BY aslives)


去年書いたTEDxTokyo2009について書いたブログ記事はこちら。また、2月20日に初めてのTEDxRyukyuが行われました。


***2010年のTEDxTokyoは5月15日に開催予定***

というわけでさっそく来週からミーティングが始まり、アイディア出しとチームわけが開始されますのでボランティア・スピーカーの推薦・参加申し込み(完全招待制です)やメディア参加等はTEDxTokyoまでご連絡ください。

また、自分でTEDxをやるということもありなわけです。海外では、大学生が企画して、大学でのTEDxを開催したりしています。UCバークレーはTEDxBerkeley、カーネギーメロン大学はTEDxUniPittsburgh、南カリフォルニア大学はTEDxUSCなど。日本でもTEDxWasedaとかTEDxKeioみたいなことができるわけです :)

***TEDの十戒(TED Ten Commandments)***

なお、TEDのスピーカーは皆さん非常に面白いのですが「TEDの十戒(TED Ten Commandments)」という物がこちらのブログにあったので紹介しておきます。

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Thou Shalt Not Simply Trot Out thy Usual Shtick.
Thou Shalt Dream a Great Dream, or Show Forth a Wondrous New Thing, Or Share Something
Thou Hast Never Shared Before.
Thou Shalt Reveal thy Curiosity and Thy Passion.
Thou Shalt Tell a Story.
Thou Shalt Freely Comment on the Utterances of Other Speakers for the Sake of Blessed Connection and Exquisite Controversy.
Thou Shalt Not Flaunt thine Ego. Be Thou Vulnerable. Speak of thy Failure as well as thy Success.
Thou Shalt Not Sell from the Stage: Neither thy Company, thy Goods, thy Writings, nor thy Desperate need for Funding; Lest Thou be Cast Aside into Outer Darkness.
Thou Shalt Remember all the while: Laughter is Good.
Thou Shalt Not Read thy Speech.
Thou Shalt Not Steal the Time of Them that Follow Thee.

単にいつもの仕事の話をすべからず。
大きな夢を抱き、新しく素晴らしい物を見せたり共有したりすべし。
今までに共有したことがないことを見せるべし。
好奇心や情熱を見せるべし。
ストーリーを語るべし。
他のスピーカーの講演について自由にコメントし、素晴らしいコネクションを作り鋭い議論を行うべし。
エゴをひけらかすべからず。傷つきやすくあれ。成功についてのみならず失敗についても語るべし。
ステージ上から汝の会社であれ、商品であれ、著作物であれ、資金調達であれ、売り込みすべからず。追い出されたくなくば。
「笑いはよいこと」を常に念頭に。
スピーチを読んではならぬ。
観客の時間泥棒をしてはならぬ。
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日本の講演とだいぶ考え方が違うと思いますが、参考になると思います。

では!