2010年2月5日金曜日

中国におけるアニメーションビジネスの潮流れぽー2

「中国アニメーション市場参入のための法則」
Agogo Corporation President & CEO Steven Chingさん

Animation Services Studiosとは

香港に本部を構えるアニメ制作スタジオで、中国本土に5つの製作拠点をもつ。1990年設立。
南京(従来型2D)
上海(デジタル2D)
蘇州(デジタル2D)
常州(CG/3D)
制作能力:年間200本の30分番組を制作
2008年の北京オリンピックのオフィシャルマスコットのアニメ制作(104本)など

Agogo Entertainment Ltd.とは

2001年設立。エグゼキュティブプロデューサー/クリエイティブディベロッパー/共同制作/配給/マーケティング/制作等を行う。海外の豊富な人脈と、それを中国国内に橋渡しできる人脈/情報を持っているのが強み。

•共同制作(フランスやオーストラリア、マレーシア、シンガポール、台湾等実績あり)
•配給(メディア権、ライセンス。テレビ、ホームビデオ等)
•制作(海外向けアニメが多かったが、Buttercup Woodのような国産アニメ色の強い物を国内向けに制作することも)

制作基地をもっており、1995年から現在まで合作を中心に制作してきた。自分の地域(上海SMGなら上海)は自分で配給し、海外は第三者に配給してもらう。2005年の政策により、中国の国産アニメとして許可証がとれた作品は中国のテレビで放映できるようになった。

1998年から2004年にかけては欧米風にアニメを作り、海外向けに出してきた。これは中国マーケットがオープンでなく、価格が低かったため。

2005年以降はアジアの発展もあって、中国国内向けにテイストを変えて国内向けに出している。

合作の許可証
chinese animation business

国産の許可証
chinese animation business

痛い経験の共有。ある作品は国産の許可を受けていたのだが、海外で既に有名になっていたということで国産ではないのではないかとの非難を受け、許可証が取り消されてしまい、赤字になってしまった。国の管理下にあることをしっかり認識し、中国のやり方をきちんと踏襲しなければならないという痛い教訓になった。だが逆に、中国政府が奨励していることを行うとかなり優遇される。

中国国内で身分がないと、中国国内でアニメ会社を作るのは大変。逆に中国の基地で作れば支援を受けることができる。

アニメ作品の輸出は中国政府が奨励しているので、フランスのテレビ局にアニメを売ったときは中国政府が税を優遇してくれた。

中国資金100%でなくても、合法的な手続きをとっていれば問題ない。(なぜ資金が100%中国でないかを説明できればOK。例えば海外タイアップで海外放映があるとか)アニメ化をしておらず、内容が中国向けでかつ中国政府の意向にかなう漫画があったら、版権を買って政府に持っていき、反対されなければ制作にかかれる。

中国では「手続き」がとても大事である。中国市場はメカニズムを理解すればそれほど難しくはない。