2010年2月22日月曜日

ニコニコ大会議ツアーファイナル!1-あれから一年半

土曜日に、「ニコニコ大会議ツアーファイナル!」に行ってきました。プレス席に行ってOKということになったので写真いっぱい撮らせて頂きました。クリエイティブコモンズライセンスで公開しているので、使いたい方はどうぞ

before5

ニコニコニュースの記事:ニコニコ大会議ツアー、ファイナルは大合唱でエンディング!

遂に来たなあという感じです、このイベント。

私が初めてニコニコ大会議に参加したのは、2008年7月のニコニコ大会議2008 ~日本の夏、ニコニコの夏~だったと思います。もう一年半になるのですね。

会場コメント表示と顔出しの話

2008年の大会議の時、多分初めて「コメントがリアルタイムに会場にでかでかと表示される」という状況を体験したのでした。今となっちゃ当たり前のことですが、ステージがあって、スクリーンがあって、その両脇にニコニコ動画が表示されていて、コメントつきで流れてくる。。。つまり観客は大会議のステージとスクリーンを生で見つつ、家で生放送を見ている人達のコメントによる反応をリアルタイムに見ることができる。今でこそ大会議では標準装備の仕様だし、スクリーンでTwitterをリアルタイムに見せながらカンファレンスをするというのもよく行われるようになっていますが、2008年7月時点は結構衝撃的でした。それは怖いことでもあるのだけれど、四の五の言わずにやっちゃった。これがドワンゴ以外の会社だと「ネガコメ出たらどうするんだ」みたいな話になったと思うのですが、やっちゃって、出演者も観客もみんなが慣れちゃうところまで持ってっちゃった。今回なんかもうみんな慣れたものです。

当時、「ハゲ」とかコメントで中傷コメントを書かれてしまった男性がいて、問題にもなりました。
ニコニコ大会議で行われた「リアルタイム中傷」
でも、その男性の方が強かった。
「ニコ生」コメントで「ハゲ」と書かれた男性 「面白かった」

色々な事件もあって培われたニコニコの民の「スルー力」。もちろんその裏には涙もありますが。。。昔の日本人はナイーブだったと思うのですが、少なくともニコニコの中ではみんな鍛えられてきた気がします。

ニコニコ大会議のカメラは割りと容赦がない(笑)素人のお客さんだしみたいな遠慮なんかなしに、面白ければ撮る。よって、撮られたくない人はマスクをするなど自衛をする。それが高じてウケを狙えるお面をつけてみたりする(笑)。でも、昔と比べてだいぶ顔出しに対する抵抗感が低くなってきているように思います。

今回の大会議もコメントを見ていたら賛否両論でしたけれど、そもそも100%良いコメントだけっていうことは難しいし、出演者達も今までニコニコ動画にアップしてきた動画へのコメントで耐性がついているだろうし、観客も殆どのコメントは流してしまうので、良い雰囲気になっていたと思います。ニコニコ動画も進化したけど、うp主(動画をアップする人)達も生主(ニコニコ生放送を行う人)達もユーザー(ニコニコを見たりコメントしたりする人)達も進化してきたのだなあと思います。

日本のネットでは長らく顔出しNG&匿名性が高かったわけですが、ニコニコに動画をアップする人達の中には勇気を出して顔出しをして、自分のパフォーマンスを見せて、そして賛否両論のコメントを受け止め、今ここのステージに立ってる人達がいるわけです。

@kawangoさんが今日Twitterで書いておられたコメントは本当にその通りだと思いました。「今回のイベントの主役たちは日本のネット特有の顔出しNGの文化を迫害に負けず、先頭にたって切り崩してきた人たちであることも忘れてはいけないと思います。これは本当に革命的な事件で、最初に光があたる資格はそこにあると思います。」

ニコニコ大会議-画面があって、その両脇にニコニコ動画がコメントつきで流れます

声を出す観客達

普通、日本の観客って映画とか講演とかを見ていてもアメリカとかの観客と比べて非常に大人しいんですよね。でも、ニコニコ動画を見ながらコメントで突っ込むのはみんなかなり賑やかにやっている。多分その影響だと思うのですが、ニコニコ大会議のお客さん達はまるでコメントをつけるかのようにイベント中に声を出すわけです。確か2008年の大会議でもひろゆきさんが何か言って、近くの席にすごい正論な反論コメントを叫んでいる子がいて、まるでニコニコ動画で突っ込みを入れるかのごとく間髪入れずに大声でステージに向かって叫んでいて。あたかもその人達の言葉がニコニコ動画のコメントのような錯覚を覚えたのでした。そしてひろゆきさんもそれをよく聞いて反応している。たしかこの時夏野さんがドコモを辞めてドワンゴに加わったばかりで、打てば響くこのコミュニケーションをめちゃめちゃ楽しそうにされていたような気がします。演説をただ聞いているのはつまらないこともあるけど、こうしてインタラクティブなカンバセーションになっていると観客も飽きないし面白い。たしかひろゆきさんが以前「動画がつまらなくてもコメントがあると面白いのでニコニコ動画は面白い」的なことを仰っていたと思うのですが、大会議ではそれが更に増幅。これも今となっちゃ当たり前のことですが、当たり前じゃない時代もあった。

2008年の大会議のひろゆきさんと夏野さん。

ニコニコ大会議-夏野さんとひろゆきさん

2010年の大会議のひろゆきさんと夏野さん。

daikaigi1

エントランスとグッズの話

2008年の大会議の時、ひろゆきさんのブロマイドとかTシャツとかが売られていたんですよね。初めて見たときはなんじゃこりゃと思ってすごくびっくりしたんですけど、これも慣れですね。

ニコニコ大会議 ひろゆきグッズ

ニコニコ大会議 ひろゆきT-shrit

ニコニコ大会議 ひろゆき氏

2010年の大会議のエントランスはもっとすごい。ひろゆきさんと夏野さんの巨大パネルが。。。

entrance2

entrance1

そしてそのパネルは帰り際には落書きコーナーになってました(!)この雰囲気。。。Pixivフェスタを思い出しました!

after41

みんなすごく楽しそう!

after28

海外だと落書きって悪いこと書いたり汚したりで犯罪とされていたりもするのですが、ニコニコの落書きは「愛」だなー!

after37

ひろゆきさんと夏野さんへの参加者達の愛。

after38

after26

セピアにしてみた。

after33

なつかしの「ひろゆき銅像」はこんなカラフルに落書きされてしまいました。

hiroyuki1

グッズ販売コーナーは大混雑。

entrance4

終了後に寄ったらTシャツはXLを除いて完売でした!

after5

ニコニコオリジナルカードゲーム「DANMAKU ver.9」(だんまく)をプレイするコーナー。

DANMAKUって何?という方は→ニコニコ大百科記事:カードゲーム『DANMAKU ver.9』
DANMAKUの遊び方を知りたい方は→ニコニコ動画:カードゲーム『DANMAKU ver.9』 【動画で覚える遊び方】
DANMAKUを買いたい方は→ニコニコ直販:カードゲーム『DANMAKU ver.9』

after2


ニコニコ発のミュージシャン達のCD/DVD販売コーナー!

after4

お花の話

当時IKZO-LOIDとかが流行ってたのですが、吉さんご本人からお花が来るとは!とびっくりしていたのですが、この後公式でIKZOさんとニコニコがコラボをしたのでしたね。そういえば昔IKZOについてブログ書いてました。

ニコニコ大会議にきたお花 IKZOさんから!!

また、Gacktさんからもお花が来ていましたが、GacktさんもVocaloid「がくっぽいど」が発売されたり、ニコニコ生放送にたびたび出演したりされてましたね。

2008年Gacktさんからニコニコ大会議へのお花。

ニコニコ大会議にきたお花

2010年もGacktさんからお花来てた!

after31

昔はニコニコ動画はテレビ局の敵のように言われていたのに、NHKからもお花が!

after18

そして何故なのかよくわかりませんが、在日米軍からもお花が!

after19

大合唱万歳

正直言うと、前のニコニコ大会議の時、ゴムさんがゲストに来ていて「おっくせんまん」の一言だけみんなで合唱するというのがあって実はすごいフラストレーションでした。そこだけ切り取られても消化不良というか。せめて一番全部歌いたいーと。更に前の2008年3月にニコニコライブに行ったときも、聞くだけじゃなくてニコニコのアーチストとコミュニティの皆さんと一緒に大合唱できたら楽しいだろうなと思ったのでした。というわけでこのイベントは2008年3月だからちょうど2年前にこういうイベントがあったら!と期待していたものが、現実になって現れたような、そんな感じ。

クライマックスの"Smiling Together"は、出演者みんながステージに出て、会場全体3000人とニコ生を見ている数十万人が一体になった瞬間でした。素晴らしいイベントでした!(ちなみに累計ログイン数は約45万人らしいのですが、出たり入ったりも数えてしまうので実際の人数はもっと少ないはずです。)

live160

live164

"Smiling Together"は動画がアップされてました。



すごいネガティブなコメントだらけですね。「宗教みたい」って書かれてますが、現場で私もちょっと思いました(笑)宗教みたいって。でも、いいじゃないですか。宗教なしであそこまで盛り上がれるなんて。変な新興宗教にかぶれるよりよっぽどいい。しかものめりこんでいる先は歌だったりダンスだったり音楽演奏だったり(絵だったり技術だったり)というアートやコンテンツが中心ですからね。知的財産整理に関する論点整理(コンテンツ関連)(PDF)は内閣官房知的財産戦略推進事務局が出しているドキュメントですけどお国は「コンテンツ人材を育成」して「一億総クリエイター化」しようとしているんですよね。これはシンクの森さんが仰っていたのですが「一億総クリエイター化して、マネタイズの出口がないと一億総貧乏人になっちゃう。」のです。そこに対してドワンゴは素人だったニコニコの歌い手さんがCDデビューしてオリコンでランクインしたり、その曲がカラオケで歌えるようにしたり、歌うのはカラオケでいいやと思っていた歌い手さんがアニメの公式CDに収録されるきっかけになったりしています。

今回の大会議も、一般的に考えると有名人でも何でもないアーチスト達が、生のお客さん3000人とネット経由で数十万人という人に自分のパフォーマンスを見てもらい、スモークとかビジュアルエフェクトとかスポットライトとかアナウンスとかものすごい舞台を準備されている。これってニコニコをやっていないアーチストだったら駅前で数人数十人の通行人を相手に歌ったりするようなところをすっとばしているわけです。プロの歌い手さんとしては、今回桃井はるこさんが参加されていたのですが、彼女は数年前にひろゆきさんとイベントをやった時には数十人しかお客さんが来なかったそうです。それと比べてドワンゴがこの歌い手さん達に用意したこのステージはすごいこと。更に今回その会場では自分のCDを販売することができるのです。

live6

live48

live172

新しいミュージカルや読者モデルとかの取り組み、最初は変なことするなあと思っていたのですが(失礼)こうやって色々なタイアップでニコニコ民達の可能性や成功への道を作ろうとしているのかなあとぼんやり思ったりしています。

ニコニコ動画が出た当初はこうしたクリエイターはおらず、YouTubeから既存のアニメ等の動画を引っ張ってきて、それにコメントをつけて楽しむためのサービスでした。YouTubeから切られて自力で動画配信をできるようにしたり(全ての始まり)、アニメ等の違法コンテンツを削除する「削除人」を雇ったり(アニメに頼らない独自コンテンツの場へ)と、生放送をできるようにしたり(コンテンツに加えて「人」へのフォーカス)、こうしたクリエイター達が育ってくるような土壌を作ってきた。なんとなく遊んでるようにしか見えないんだけど、多分そういうことを頑張ってやってきたんだろうなあと想像します。

ニコニコ大会議は、ネット上で蓄えてきたコンテンツ(コミュニティの中で流行った歌、コミュニティの中で有名になった人、コミュニティの中で通用するネタなど)があって、それらを共通知識・共通文化ベースにもった人達が集まって、あうんの呼吸でリアルで盛り上がるという得がたい機会で、絶対に生で体験すべきイベントだと思います。会場キャパシティもあるし、参加費無料ということで全てドワンゴさんの持ち出しなわけなので安易にもっと大きい会場でとか言えないのですが、なるべく多くの人がこれを体感できるとよいですね。。。そういう意味でも今回東京は二日間、そして更に全国行脚をされたのは素晴らしいことだったと思います。

ドワンゴの皆さん、ニコニコ大会議ツアー本当にお疲れ様でした。参加できてよかったです。ありがとうございました!!

続きも書きました!>